1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08670917
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
門間 和夫 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80075233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 真弓 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50277216)
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Keywords | 動脈管 / 動脈管開存症 / インドメサシン / ビタミンA / 未熟児 |
Research Abstract |
私達の研究の実績は次の如くである。以下の実験では親ラットへのインドメサシン投与後4時間の胎仔の動脈管の収縮度(内径)を調べた。収縮の無い場合は1であり,完全に閉じると0になる。 未熟児の動脈管開存症の治療にインドメサシンを用いるが,経口投与と注射の効果の差をラット胎仔で実験し,注射の効果が早く,有意に大きい結果を得た。則ち妊娠ラットに投与4時間後の満期胎仔動脈管収縮を調べた結果,投与量0.1,1,10mg/Kgの何れでも筋肉内注射の方が胃内注入より強い動脈管収縮を生じた。この結果は日本小児臨床薬理学会で発表され,更に同じ学会の雑誌に発表された。 次に未熟児の動脈管開存症の新しい治療法として,ビタミンAが有効であることを実験で証明した。即ち,妊娠21日のラットのインドメサシン1mg/Kg胃内注入4時間後の動脈管収縮度は前処置無しで0.54であるが,妊娠19日,20日にビタミンA1mg/Kgを筋肉内注射すると,インドメサシンによる動脈管の収縮は非常に強くなり,0.27になる。妊娠20日に1回ビタミンAを注射した後のインドメサシンの収縮は0.42で,前処置無しと比べて有意に収縮が強い。ビタミンAのみでは胎仔動脈管は収縮しない。妊娠19日にビタミンAを投与すると20日の動脈管のインドメサシンによる収縮が強くなり,満期前,未熟な動脈管にビタミンAの成熟促進作用がある。この研究結果は1997年1月の周産期学会のシンポジウムで発表された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 門間和夫: "インドメサシンの動脈管収縮作用:経口投与と注射の比較" 日本小児臨床薬理学会雑誌. 9. 48-52 (1996)
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[Publications] Kazuo Momma: "Lipo-PGE1 treatment of the neonate with critical congenital Heart disease and ductus-arteriosus dependent circulation" Advanced Drug Delivery Reviews. 20. 177-180 (1996)
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[Publications] Kazuo Momma: "Cardiac anomalies associated with a chromosome 22q11 deletion in patients with conotruncal anomaly face syndrome" American Journal of Cardiology. 78. 591-594 (1996)
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[Publications] Kazuo Momma: "Tetralogy of Fallot with pulmonary atresia associated with chromosome 22q11 deletion" Journal of American College of Cardiology. 27. 198-202 (1996)