1997 Fiscal Year Annual Research Report
近赤外分光測定装置を用いた新生児虚血性脳障害の病態解明と予防に関する実験的研究
Project/Area Number |
08670928
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
山下 裕史朗 久留米大学, 医学部, 助手 (90211630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 義比古 久留米大学, 医学部, 助手 (70258474)
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Keywords | 近赤外分光測定装置 / 新生児脳障害 / インドメサシン / 過換気 / 脳室周囲白質軟化症 / 脳虚血 |
Research Abstract |
近赤外分光測定装置(NIRS)を用いて新生仔豚の脳内酸化、還元ヘモグロビン、cytochrome oxidase(酸化Hb,還元Hb,Cyt aa_3)をモニターし、平成8、9年度は主として、未熟児の動脈管開存症の治療に用いられているインドメサシン(INDO)静注(0.2mg/Kg,one shot)と過換気下での脳循環に及ぼす影響について例数を増やして検討してきた。INDOによる作用として、総Hb、酸化Hbの持続的な低下を認め、INDOによる脳動脈収縮による脳血流低下が示唆された。INDO投与群で過換気を行った時、コントロールに較べて総Hbが有意に低下することはなく、INDO投与によって脳動脈のCO_2反応性が低下している可能性が示唆された。この結果は現在論文作成中である。Cyt aa_3の変化は認めなかった。ダイマイクロスフェア(Dye Trak^<R)>を用いた脳血流測定法を新生仔豚で現在確立中であり、NIRSから計算した脳血流量との相関について、検討していく予定である。また臨床応用として、新生児に脳虚血をもたらす可能性がある交換輸血や、小児で過換気をきたす疾患などの病態解明に役立つかも検討していく予定である。一酸化窒素投与が脳血流に及ぼす影響について新生仔豚でNIRSを用いたパイロットスタディを行いたい。
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