1996 Fiscal Year Annual Research Report
先天性表皮水疱症の遺伝子治療の基礎的研究:表皮を標的とした遺伝子治療の開発
Project/Area Number |
08670941
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
沢村 大輔 弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (60196334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今 淳 弘前大学, 医学部・附属病院, 助手 (60271798)
玉井 克人 弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (20236730)
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Keywords | 遺伝子治療 / 表皮細胞 / 動物モデル / 表皮水疱症 / プロモーター / ノックアウトマウス / HVJ / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
「先天性表皮水疱症の遺伝子治療の基礎的研究」の研究成果を、1.生体表皮細胞に外来遺伝子を有効に導入する方法の確立、2.表皮細胞に導入された外来遺伝子を有効にまた長期発現させるベクターの開発、3.疾患モデル動物に分けて述べる。 1.導入方法の確立について:我々は、HVJ-liposome法を使用しある程度生体表皮細胞への遺伝子導入に成功した。さらに、近年他のグループから報告されているDNAを直接皮膚に局注する方法の比較検討を行った所、HVJ-liposome法に比較して導入効率はかなり良かった。また、HVJ-liposome法では染色体へのインテグレートは認められなかったが、transgeneの発現は導入後急速に低下した。 2.導入ベクターの開発について:我々は表皮で発現する類天疱瘡抗原のプロモーターのクローニングやプロモーターに存在するシスエレメントの解析を行ってきたので、前述する導入方法で実際に生体表皮でその類天疱瘡抗原プロモーターを導入した所、下流のβ-ガラクトシダーゼを発現した。 3.先天性表皮水疱症モデル動物の作成について:我々は劣性栄養障害型の欠損蛋白であるマウスVII型コラーゲンのクローニングを終了しているので、そのクローンをもとにそれら遺伝子の構造解析を行い、ノックアウトマウス用コンストラクトを作成した。
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