1997 Fiscal Year Annual Research Report
hu-PBL-SCIDマウスを用いたヒト同経培養表皮移植モデルの解析
Project/Area Number |
08670954
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
河井 一浩 新潟大学, 医学部, 助手 (90242411)
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Keywords | hu-PBL-SCIDマウス / 培養表皮 / 同種皮膚移植 |
Research Abstract |
1.hu-PBL-SCIDマウスの作製:ヒト末梢血より分離したリンパ球(hu-PBL)(1×10^6/ml)を100ng/mlの抗CD3抗体(OKT3)存在下で2日間培養後、前日に20μlの抗asialoGM1抗体を投与したSCIDマウスの腹腔内に2×10^7個移入することにより、hu-PBL-SCIDマウスを作製した。hu-PBL-SCIDマウスの各臓器におけるhu-PBLの再構築についてフローサイトメトリーを用いて解析した結果、ヒトCD45陽性細胞の割合は腹腔内>リンパ節・脾臓>末梢血の順に高く、hu-PBL移入後24日のリンパ節では1.5-25.5%(平均9.1%)の再構築が認められた。再構築したhu-PBLの内、CD4/CD8陽性細胞はそれぞれ36%/40%であった。 2.hu-PBL-SCIDマウスへの同種培養表皮移植:hu-PBL移入後14日に、同種培養表皮をhu-PBL-SCIDマウスの背部皮下筋膜上に移植し、シリコンチェンバーで保護した。未処置SCIDマウスでは培養表皮移植片は生着したが、hu-PBL-SCIDマウスでは同種培養表皮移植後10日で移植片の脱落が組織学的に認められた。また、免疫染色で同種培養表皮移植片直下にヒトCD3陽性T細胞の浸潤を確認した。
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