1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08670967
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
板見 智 大阪大学, 医学部, 助教授 (30136791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高安 進 大分医科大学, 医学部, 教授 (20028468)
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Keywords | 毛 / 毛乳頭細胞 / 男性ホルモン / 17beta-HSD / FGF8 |
Research Abstract |
ヒトの毛の発育の男性ホルモン感受性の違いを分子レベルで解析するために毛組織の上皮系、間葉系それぞれの細胞を培養し、副腎性男性ホルモンの代謝に関わる酵素17beta-hydroxysteroid dehydrogenase(17beta-HSD)の発現についてmRNAレベルで解析した。手術時に得た皮膚より手術顕微鏡下に頭髪、髭、腋毛等の外毛根鞘、毛乳頭を単離し継代数4-6代に達した細胞を実験に用いた。II型、III型それぞれの17beta-HSDのmRNAの発現をRT-PCR法で調べたところ、男性ホルモンの不活化に関わるII型17beta-HSDのmRNAは上皮系の外毛根鞘で強い発現を認めた。一方、副腎性男性ホルモンを活性化するIII型の17beta-HSDは髭及び腋毛の毛乳頭細胞で強く発現していた。これらの結果より17beta-HSDもヒトの毛の発育の男性ホルモン感受性の違いに関与していると考えられた。毛乳頭細胞の分泌する男性ホルモン依存性の毛包上皮系細胞増殖因子に関しては、男性ホルモン依存性乳癌のShionogi carcinomaの自己増殖因子であるFGF8の毛乳頭細胞における発現を調べたところ,髭毛乳頭細胞において男性ホルモン依存性に発現が増強することが示唆された。現在in situ hybridyzation法により種々の部位の毛組織における発現について検討中である。
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