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1996 Fiscal Year Annual Research Report

HTLV-1感染者の末梢血・皮膚病変の形態学的分子生物学的研究

Research Project

Project/Area Number 08670976
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

瀬戸山 充  鹿児島大学, 医学部, 助教授 (30128433)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西 正行  鹿児島大学, 医学部, 助手 (40244230)
KeywordsHTL / HTLV-1
Research Abstract

はじめに : Human T lymphotropic virus type 1(HTLV-1)は成人T細胞性白血病・リンパ腫(ATLL)など様々な疾病の原因ウイルスと看做されている。鹿児島県はこのHTLV-1のendemic areaであり、多数のキャリアと同時にこれに起因する疾病の発症率も高い。ATLLは白血球またはリンパ腫の形態をとる悪性リンパ性腫瘍であるが皮膚に親和性が高く、他の皮膚悪性リンパ腫との鑑別が必要となる。さらには皮膚の早期病変ではキャリアとの区別も重要である。そこで組織内でHTLV-1の関与を証明する方法としてのin situ hybridization (ISH)法、感度を上げたPCR-ISH法を開発、応用することを目指した。
方法と材料 : 検体としてはATLL 10例、非ATLL リンパ腫 1例HTLV-1 感染細胞株(MT2)、及びHTLV-1非感染細胞株のパラフィン包埋標本を用いた。PCR in situ hybridization法としてBagasra、Nuovo、Haase等の方法を改変し、HTLV-1taxを増幅、検出することを目的にSK43、SK44をプライマーにSK45をプローブとした。プローブの標識は非放射性物質として、ジゴキシゲニンテイルラベル法を用いた。PCRは30サイクル行った。更に陰性コントロールとしてDNase処理、非ラベルプローブ、HTLV-1と全く関連のないEM-3プローブを用いた。PCRについてはホットスタート法を採用した。
結果及び考按 : 我々の開発したPCR-ISH法で充分プロウイルスの増幅ができ、さらに増幅された分子の検出ができることが解った。ATLL10例中9例の皮膚病変(うち3例についてはリンパ節病変をも含む)に陽性所見を得、これら陽性細胞は全て腫瘍細胞と思われたが、このことについては今後更に検討を加える必要がある。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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