1997 Fiscal Year Annual Research Report
脳動脈瘤モデルを用いた磁気共鳴血管撮影による脳動脈瘤描出向上に関する研究
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08671017
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
磯田 治夫 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (40223060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹原 康雄 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (70188217)
高橋 元一郎 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助教授 (20115489)
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Keywords | intracranial aneurysm / MR angiography / contrast medium / phantom study / pulsatile flow |
Research Abstract |
目的 前年度までの研究で頸部径の小さいlateral saccular type(LS type)の脳動脈瘤モデル内の血流は緩徐で、3D TOF MR angiography(MRA)での描出は不良であった。脳動脈瘤モデルをMRAで良好に描出させる方法として造影3D MRAと長いTRを用いた非造影3D TOF MRAの可能性が示唆された。本年度は造影3D MRAを脳動脈瘤モデルに施行し、非造影2D、3D TOF MRAと比較した。 方法 撮像は1.5T MR装置と頭部用コイルを用いた。直径10mmのテフロン製血管モデルに高さ,径が10mm,頸部径が2.5mmと10mmのLS typeの脳動脈瘤モデルを連結した。FSE法にて静止画像を撮像した後、1.5秒周期の拍動流(最高流速約84cm/sec、平均流量29ml/sec)をモデルに流し、2D TOF MRA、3D TOF MRA、造影3D MRAにて撮像した。TOF MRAの撮像時間は2分32秒〜7分33秒であり、造影3D MRAの撮像時間は5秒〜9秒であった。得られた画像をMIP処理し、モデルの形態をFSE画像と比較した。 結果 脳動脈瘤モデルの描出は造影3D MRAが非造影2D,3D MRAよりも優れていた。造影3D MRAでは造影剤注入から撮像までの時間が動脈瘤モデル描出能に影響した。造影3D MRAを経時的に連続撮像したものは親動脈モデルに遅れて脳動脈瘤モデルが描出され、親動脈モデルの信号が低下した後も動脈瘤モデルの信号強度は残存していた。特に頸部径の小さいもので目だった。 結論 脳動脈瘤モデルの描出は非造影2D,3D TOF MRAよりも造影3D MRAが優れていた。動脈瘤の形態により瘤内に流入、瘤内から流出する造影剤の動態が異なるため超高速3D SPGRによる造影3D MRAの経時的な撮像で脳動脈瘤モデルが良好に描出できた。
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