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1997 Fiscal Year Annual Research Report

再開通後の閉塞性動脈硬化症の分子生物学に基づいた再発予防の検討

Research Project

Project/Area Number 08671018
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

石口 恒男  名古屋大学, 医学部, 助教授 (70115525)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 丸山 邦弘  名古屋大学, 医学部, 助手 (50262895)
Keywords閉塞性動脈硬化症 / 再狭窄 / ステント
Research Abstract

目的:閉塞性動脈硬化症などにおけるバルーン拡張術、メタリックステント、およびステントグラフトによる血管内治療後に問題となる再狭窄の発生に対する予防効果を検討する。
方法:体重約3Kgの日本白色種ウサギならびに遺伝性高脂血症ウサギを実験に使用した。静脈麻酔下に頚動脈を切開し、下降大動脈にカテーテルを挿入、血管撮影を行って大動脈の血管径を測定した。直径0.2mm〜0.3mmのステンレスワイヤー(SUS304)で作成した、長さ1cm〜1.5cmのGianturco型メタリックステント(Zステント)を下降大動脈に挿入、留置した。ステントの直径は留置する大動脈径の約1.2倍とした。ステント留置後に、一部のウサギには組織プラスミノーゲンアクチベータ(t-PA)を静脈内投与した。ステント留置から2週、4週、および8週後に血管撮影を行い、ステント留置部の血管狭窄の有無を観察した。また、動脈壁とステント表面の粥状硬化、血栓形成、内膜肥厚などの状態を肉眼的に観察し、組織学的検討を行った。一方、Zステントをpolytetr afluoroethylene(e-PTFE)膜およびpolyethy lene telephthalate(PET)でカバーしたステントグラフト(膜張りステント)をウサギの下大静脈に留置し、血管造影像および組織像の変化を検討した。
結果:ステント留置部には、ステントのワイヤーと血管壁の接触部に軽度の内膜肥厚が認められた。一方、ステントグラフトの留置部では、ステントの両端部に内膜肥厚を生じ、内腔の狭小化が認められた。動脈壁の変化は高脂血症ウサギでより明らかであった。これらの変化は、t-PA投与群では軽度となる傾向が認められ、薬剤の投与が再狭窄の予防に有効である可能性が示唆された。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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