1996 Fiscal Year Annual Research Report
マウス移植腫瘍に対する放射線照射による癌関連遺伝子発現とアポトーシスの経時的変化
Project/Area Number |
08671035
|
Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
小川 恭弘 高知医科大学, 医学部, 助教授 (90152397)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬口 春道 高知医科大学, 医学部, 教授 (90030866)
猪俣 泰典 高知医科大学, 医学部, 講師 (90176462)
|
Keywords | 癌遺伝子 / マウス / 放射線照射 / c-fos / Fas / c-myc / bcl / p53 |
Research Abstract |
7〜8週齡の雄C3H/Heマウスに対して、^<60>Coガンマ線を用いて線量率114cGy/min.にて、無麻酔下に2、7、20Gyの全身照射を行った。照射前および照射30分後、1、2、3、6、12、24、48、96時間後にマウスを屠殺し、速やかに肝、脾、腎、脳を摘出し、液体窒素中にて凍結保存した。 各組織をホモゲネートし、RNAを抽出し、逆転写によりcDNAを作製し、p53,WAF1,c-fos,c-myc,Fas,bc1-2の各プライマーを用いてPCRを行い、各遺伝子発現の変動を経時的に解析した。 7Gyの全身照射群においては、肝のWAF1およびc-mycの遺伝子発現は、照射1〜3時間後で2〜3倍に増加し、c-fosでは2〜6時間後に増加を認めた。脾では、WAF1およびc-fosの著名な増加を照射3時間後から96時間後にわたって認めた。腎では、WAF1は照射30分後から6時間後にわたって著明に増加した。脳では、照射3時間後でFas、6時間後でWAF1の著明な増加を認め、c-fosの減少を認めた。全身照射2Gy、20Gy群については、現在、検討中である。 20Gyの局所照射を行ったSCCVII腫瘍については、照射1時間後および24時間後でのp53の増加を認め、WAF1も24時間後には急激に増加した。また、3時間後および24時間後でのc-fosの増加、24時間後でのFasの増加を認めた。なお、30Gyの全身照射群および、C3MC2腫瘍については、現在、検討中である。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] Yasuhiro Ogawa et al.: "Sequential alteration of proto-oncogene expression in liver,spleen,kidney and brain of mice subjected to whole body irradiation." Oncology. 53. 412-416 (1996)
-
[Publications] Taisuke inomata et al.: "Immune reaction induced by X-rays and pions and its stimulation by schizophyllan (SPG)" British Journal of Cancer. 74. S122-S125 (1996)
-
[Publications] Yasuhiro Ogawa et al.: "Ferric ammonium citrate-cellulose paste for opacification of the esophageal lumen on MRI" Journal of Computer Assisted Tomography. 20.3. 455-459 (1996)
-
[Publications] Yoshihiro Noda et al.: "New barium paste mixture for helical (slip-ring) CT evaluation of the esophagus" Journal of Computer Assisted Tomography. 20.5. 773-776 (1996)