1997 Fiscal Year Annual Research Report
造影剤を用いた骨盤下肢動脈の高分解能(MR()磁気共鳴)Angigraphy
Project/Area Number |
08671047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
天沼 誠 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (10212565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平敷 淳子 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60008589)
渡部 恒也 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (50056313)
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Keywords | 磁気共鳴画像 / 磁気共鳴血管撮影 / 造影剤 |
Research Abstract |
(1)広範囲の撮像方法の実用化 これまで1回の造影剤注入しか行えなかったために下肢動脈のように広い範囲が異常を呈する可能性のある場合には限られた領域のみを対象とするとしかなかった。しかしsubtraction法を応用することで異なる撮像範囲で2回の造影剤注入を試みることが可能な方法を開発した。これにより閉塞性動脈硬化症などの診断により実用的に対応できるようになった。 (2)パルス系例の高速化 従来の方法に比較してslice選択方向のzero fillingを用いた高速撮像方法を導入した。これを用いることにより確実に呼吸停止下で撮像が可能となり、胸部、腹部領域における応用が広がった。また、呼吸停止の必要のない、下肢領域でも同じ撮像時間の中で分解能を向上させることが可能となり、より小さな以上を検出することが可能となった。さらに撮像を繰り返すことによって時間分解能をもったMRAが可能となり、血管造影を不要とする適用がさらに拡大した。 RFパルス蔽機具の開発 特定の領域のRFパルス蔽機を行い、折り返しアーチファクトを消去し、画像の分解能を改善する蔽機具を開発中である。現在基礎実験により、良好な画像が得られており、臨床応用が可能と考えているが安全性の確認およびより撮像条件への影響を軽減するための最適な形状の検討を行っている。この2点が解決された時点で正常ボランティアによる実験に入る予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 天沼 誠: "MRアンギオグラフィーによる低侵襲的血管イメージング.賢・泌尿器。骨盤内臓器" 日独医法. 41・4. 131-140 (1997)
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[Publications] 天沼 誠: "頭頚部腫瘍性病変に対する3次元造影subtraction MR angiography" 日本医学放射線医学会会誌. 57・6. 344-346 (1997)
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[Publications] 天沼 誠: "コントラスト・エンハンストMRAの特徴と問題点ー四肢領域を中心に" INNERVISION. 12・9. 129-134 (1997)
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[Publications] 天沼 誠: "デジタルイメージクrzブの落とし穴V造影剤を使用するMRアンギオグラフィ" INNERVISION. 13・1. 94-97 (1998)