1996 Fiscal Year Annual Research Report
放射線間質性肺炎の予防に対する肝細胞増殖因子の投与効果に関する研究
Project/Area Number |
08671053
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
前澤 博 東海大学, 医学部, 講師 (00138653)
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Keywords | 肝細胞増殖因子 / 放射線 / 間質性肺炎 / マウス |
Research Abstract |
C57BLマウス(7W、雄)の胸部をγ線16Gyおよ20Gy照射した。照射後160日間を経過した時点では、照射群および非照射群のマウスに死亡例は無かった。180日間の生存率を調べるため、観察を継続している。また組織標本を作成し、照射による変化を検索している。 マウス(ICR、雄、8週令)の肺臓、肝臓、腎臓および血中の肝細胞増殖因子(HGF)量を酸素免疫学的方法で測定した。肺臓、肝臓、腎臓及び血漿中のHGF濃度はそれぞれ、およそ900ng/g(組織重量1g当たり)、73ng/g、230ng/gおよび3.9ng/mlであった。肺臓については、組織試料の作成法に問題があると思われ、上記の値は実際よりも小さい可能性があり、アッセイ法の改善を検討している。 マウスをγ線により全身照射し、組織中のHGF量を調べた。肝臓、腎臓および血漿については、2Gy照射ではγ線照射によるHGF量の変化はみられなかった。30Gy照射では、肝臓、腎臓中のHGF濃度は、照射後12時間目に一過性の増大があり、その後48時間から72時間にかけて再び増加した。血漿中のHGF濃度は30Gy照射後12時間目に減少する傾向が見られるが、その後72時間までは照射前の濃度と同じであった。肺臓については、予備的データであるが、2Gy照射で24時間目の減少、30Gy照射で24時間目の増加がみられた。 胸部照射のみ行われたマウスから各種臓器を経時的に採取したが、肺内HGF量の測定は、試料作成に伴う問題点を解決した後に行う予定である。
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