1997 Fiscal Year Annual Research Report
肝細胞増殖因子の作用発現とアシアロ糖蛋白受容体活性との関連
Project/Area Number |
08671059
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
河 相吉 関西医科大学, 医学部, 講師 (30152896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 貴史 関西医科大学, 医学部, 講師 (50121992)
中野 善久 関西医科大学, 医学部, 助教授 (70115898)
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Keywords | HGF / 肝機能 / GSA |
Research Abstract |
リガンドクリアランス測定:dimethylnitrosamine投与前、終了直後(HGF投与前)およびHGF持続投与終了直後、2週間の対象について、頚静脈から99mTc-GASAをボーラス静注し、反対側頚静脈より投与2,4,6,8,10分後にヘパリン処理シリンジにて採血し、γカウンター測定する。放射活性の経時的減少より血中消失率k値を求め、クリアランス指標とした。 c-met受容体RNA測定:HGF持続投与終了直後、2週間の対象について、肝組織から得た全RNAをゲル電気泳動にて分別し、HGFから作成した32P標識cDNAプローブを用いたノザン・ブロッティングを行うことにより、内在性c-metを介在させずに、投与HGFに特異的なc-metの発現を観察し、HGFの投与量との関連を求めた。 1)健常ラットrhHGF投与群では、GSA初期除去量はそれぞれ投与2日、4日目において有意に増加した(2日目;前値より67%増加4日目;前値より71%増加)。しかし、投与終了時点(4日目)においてコントロール群と比べ肝重量、単位面積当たりの肝実質細胞数、肝細胞の核面積に有意差は認められなかった。2)ラットにDMNを3週間投与することにより、肝実質細胞数及びGSA初期除去量は有意に減少した(細胞数;54%減少、GSA;55%減少)。 3)DMN障害ラットにrhHGFを3週間投与したが、投与終了時点においてコントロール群と比べ肝重量、単位面積当たりの肝実質細胞数、肝細胞の核面積に有意差は認められなかった。しかし、GSA初期除去量は投与1週目において前値より42%の有意な増加を示した。
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[Publications] 是枝ちづ: "TAE後のアシアロ糖蛋白受容体量と肝細胞増殖因子の変化" 薬理と治療. 23・3. 173-178 (1995)
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[Publications] 河相吉: "HGFの作用発現指標としての99mTc-GSA血中消失率" 薬理と治療. 24・1. 149-152 (1996)
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[Publications] K.KOUDA: "Stimulation of Asialoglycoprotein Uptake by Recombinant Human Hepatocyte Growth Factor in Normal and Damaged Rat Liv" Scandinavian Journal of Gastroentero-logy. 32・12. 1267-1271 (1997)
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[Publications] Katsuyasu Kouda: "Increased Technetium-99m-GSA Uptake per Hepatocyte in Rats with Administration of Dimethylnitrosamine or Hepatocyte Growth Facto" Journal of Nuclear Medicin. (in press).