1996 Fiscal Year Annual Research Report
カルシウムセンシングレセプターの動脈硬化・骨粗鬆症における役割
Project/Area Number |
08671141
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
会田 薫 山梨医科大学, 医学部, 助手 (50184015)
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Keywords | カルシウムセンシングレセプター / 動脈硬化 / 骨粗鬆症 |
Research Abstract |
我々は、カルシウムセンシングレセプターが骨粗鬆症および動脈硬化にどのように関与しているか検討している。 1)骨粗鬆症との関連 ラット骨肉腫由来骨芽細胞様細胞株UMR106は種々の増殖因子・サイトカインで分化することが知られている。そこで、これらの増殖因子やサイトカインがUMR106におけるCaSRの発現に及ぼす影響について検討した。 Transforming Growth Factor β-1(TGF β-1),Retinoic acidと甲状腺ホルモンはCaSRmRNAの発現を2倍程度に増加させたが、17β stradiol(E2),Rarathyroid hormone,Interleukin-1(IL-1),Platelet Derived Growth Factor(PDGF),1,25 dihydroxyvitamin D3,Insulin-like growth factor-1 (IGF-1),高カルシウム濃度はCaSR mRNAに影響を与えなかった。現在さらに他の増殖因子について検討中である。 2)動脈硬化との関連 ラット大動脈平滑細胞A7r5にCaSRが発現していることを見い出した。この細胞に、IL-1,IGF-1,TGFβ-1,PDGF,E_2などの動脈硬化促進因子を投与したが、CaSR mRNAに変化はなかった。牛肺動脈内皮細胞CPAEにCaSRが発現していることも見い出し、現在検討中である。
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