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1997 Fiscal Year Annual Research Report

遺伝性肥満におけるTNFおよびレプチン(ob遺伝子産物)の役割に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08671179
Research InstitutionJichi Medical School, Faculty of Medicine

Principal Investigator

川上 正舒  自治医科大学, 医学部, 教授 (40161286)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 早田 邦康  自治医科大学, 医学部, 講師 (00221341)
KeywordsTNF / 肥満 / 悪液質 / 食欲
Research Abstract

[研究目的]肥満体質におけるレプチンとTNFおよび関連サイトカインの役割を明らかにすること。[背景]我々はTNFがインスリン抵抗性を誘発することにより、著しい「やせ」をもたらすとしてきたが、一方では、脂肪細胞におけるTNFの産生が肥満の原因となると提唱されている。[方法](1)遺伝子肥満動物(ob/obマウス、kkA)におけるTNFの発現、外因性TNFの影響、(2)担胆がんマウスモデルの悪液質におけるTNFおよび関連サイトカインの役割につき検討した。[結果](1)ob/obマウスの体重増加は摂食量と相関した。12週令で体重はコントロールの約2倍、脂肪組織は8〜9倍に増加し、その他の臓器では肝臓以外では有意な変化は見られなかった。ob/obでは、副睾丸脂肪組織と皮下脂肪にTNFのmRNAの発現を認めたが筋肉には見られなかった。ob/-の脂肪組織いは発現は見られなかった。ミニポンプを用いてob/obマウスに全身的にTNFを3日間持続投与すると、コントロールと同様に肥満マウスも明らかな体重の低下が認められた。IL-1でも同様で、体重および摂食量の低下がみられ、脂肪組織重量の減少も認められた。(2)Colon26担癌マウスモデル(IL-6が体重減少の主要原因とされてい)では、同じ腫瘍でもその移植部位により摂食、体重の変化に著しい差があった。また、IL-10の遺伝子導入細胞の移植により、Colon26担癌マウスの体重減少は阻止することができた。[考察]全く異質の2つのモデルを用いた検討により肥満の主たる原因はTNF、レプチンともに摂食量の制御を介するものであると考えられた。KKAマウスモデルでは、等カロリーによる肥満度の違いを示したが、これにおけるTNFの役割については検討中である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Fujiwara T: "Transient rise in serum cytokines during coronary-aortic bypass graft surgery." Eur Cytokine Netw. 8. 61-66 (1997)

  • [Publications] Fujiki F: "Prebention of adenocarcinoma Colon 26-induced cachxia by interleukin 10" Cancer Res. 57. 94-99 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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