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1997 Fiscal Year Annual Research Report

抗αガラクトース自然抗体除法による異種臓器移植の生着延長の試み

Research Project

Project/Area Number 08671327
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

佐藤 成  東北大学, 医学部, 助手 (20250764)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤盛 啓成  東北大学, 医学部, 助手 (50238622)
土井 秀之  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (90188839)
大類 洋  東北大学, 農学部, 教授 (20100050)
Keywords自然抗体 / 異種移植 / αガラクトース
Research Abstract

昨年度1-6アンヒドロβ-DガラクトースとDガラクトースの二基質よりgalα1-3gal二糖類を合成することができたが、この糖鎖のヒト抗galα抗体中和作用をELISAで検討してみると、50mMの濃度で極めて効率よく抗体を中和する反面、これは、成人の末梢血中の全抗体を中和するには最低50gの糖鎖、金額にして1000万円以上を要することがわかった。本年度は加水分解酵素であるα-ガラクトシダーゼを用いた合成法により上述の方法よりもかなり安価に、効率良く合成することができた。この合成方法は、酵素反応を用いるため化学合成に比べて目的二糖鎖を大量に合成することができた。また、この際の合成物であるニトロ基の結合した二糖類は、galα1-3gal二糖類とほぼ同様のヒト抗galα抗体中和作用を持つことも確認できた。中和法のみで全抗体を不活性化することはコストの面でやや非現実的なため、カラムによる抗体の吸着を併用することを試みた。我々は昨年度galα-を側鎖糖末端として持つブタサイログロブリンを用いたカラムを作成し、抗galα抗体除去性能を確かめたが、より選択的に抗galα抗体を除去するため、上述の合成糖鎖をリガンドさせたカラムを製作を試みている。
一方、ブタサイログロブリンをカップルしたビーズにより、ヒトリンパ球のうちgalα-に対する表面イムノグロブリンを持つB細胞を選択的に採取する方法を確立し、この方法を用いてこの細胞群の特徴づけ、および末梢血、脾、腸間膜リンパ節、扁桃腺における局在を調べた。またこのB細胞を、自己PHAsupやmitogenで活性化し、異種反応性自然抗体を産生する培養系の確立を試みている。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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