1997 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト免疫機構構築SCIDマウスを用いたhIL-12のキラー活性増強法に関する研究
Project/Area Number |
08671350
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
加藤 元久 岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (20224545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅本 敬夫 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (40223614)
宮 喜一 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (10190729)
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Keywords | Interleukin-12 / LAK / CTL |
Research Abstract |
1.hIL-12によるLAK細胞の誘導:IL-2は、0,10,100,500U/ml、IL-12は、0,10,50,100U/mlのそれぞれ4段階これらの組み合わせで16通りの培地を作製し、健常人PBMC(末梢血単核球)をこれらの培地で3日間培養してLAK細胞を誘導し、Daudi細胞を標的として^<51>Cr release assayを施行した。その結果、ある程度の細胞障害活性を得るのに、IL-2は100U/ml以上、IL-12は10U/ml以上が必要でIL-2:500U/ml,IL-12:10U/mlで28.7%と最も高いLAK活性が得られた。次にIL-2は100,500U/ml、IL-12は10,50,100U/mlの6通りの組み合わせの培地で固相化抗CD3抗体による刺激を加え1週間培養した。その結果、LAK活性は抗CD3抗体を使わない場合に比べ数%低下したが、細胞数は20倍から90倍に増加した。 2.hIL-12によるCTL細胞の誘導 以上の結果をもとに、健常人(HLA:A1101/3101)PBMCをIL-2:500U/ml,IL-12:10U/ml添加培地で抗CD3抗体刺激下で培養を継続しMKN28(HLA:A3101/3101)あるいはSugano(HLA:0207/3101)株と共に1週間に1回混合培養し2サイクル目からはγ線照射PBMCによる刺激を追加し、CTLの誘導を試みている。しかし現状では3週目を過ぎた頃より細胞数の減少がみられ、更なる対策を検討中である。 3.LAK療法臨床例 大腸癌肝転移の切除不能症例(71歳、女性)に対し、患者PBMCより誘導したLAK細胞を肝動注リザーバーから10日毎に注入し抗腫瘍効果を観察中である。 平成10年度の展望 末梢血よりhGM-CSF,hIL-4によりdendritic cell(DC)を誘導し、これに腫瘍細胞あるいは凍結融解した腫瘍細胞をパルスしてPBMCと混合培養しCTL誘導を試みる。
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[Publications] 加藤元久: "Recombinant human IL-12(rhIL-12)と抗IL-12抗体のSCIDマウス移植ヒト肺腫瘍およびTILに及ぼす影響について" Biotherapy. 10・3. 434-437 (1996)
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[Publications] 加藤元久: "SCIDマウス移植をヒト癌細胞に対するhuman IL-12の抗腫瘍効果に関する研究" Biotherapy. 11・3. 416-418 (1997)