1996 Fiscal Year Annual Research Report
抗癌化学療法剤、内分泌療法剤がもたらす癌遺伝子発現量の変化と抗腫瘍活性の検討
Project/Area Number |
08671364
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高井 新一郎 大阪大学, 医学部, 教授 (80028513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 卓司 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
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Keywords | 乳癌 / 内分泌療法 / メドロキシプロゲステロン / PTHrP / タモキシフェン / PCR |
Research Abstract |
乳癌、肺癌、食道癌などの悪性腫瘍にともなう高カルシウム血症(humoral hypercalcemia associated with malignancy,HHM)は腫瘍組織から分泌される副甲状腺ホルモン関連ペプチド(parathyroid hormone-related peptide,PTHrP)によって引き起こされることが知られている。乳癌組織中のPTHrP発現量の多い症例では術後に骨転移再発が多く見られ(1,2)、PTHrPが骨転移に重要な役割を果たすものと思われる。再発乳癌の治療や術後の補助療法として内分泌療法が行われるが、内分泌療法剤が乳癌組織中のPTHrP発現量にどのように影響するかは知られていない。乳癌の内分泌療法剤が腫瘍組織のPTHrP発現量に及ぼす影響を明らかにするために乳癌根治術で得られた腫瘍組織に内分泌療法剤estradiol(E2),tamoxifen citrate(TAM),medroxyprogesterone acetate(MPA)を作用させた。24時間後のPTHrP mRNA発現量の変化をcoamplification PCR法(3)を用いて比較すると、MPAと培養によってPTHrP mRNAの発現量が半減する事を報告した。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] 杉本卓司、芝英一、高井新一郎: "内分泌療法剤による乳癌組織中のparathyroid hormone-related peptide発現量の変化:内分泌療法剤(estradiol,tamoxifen citrate,medroxyprogesterone acetate)と培養後の切除乳癌組織中のparathyroid hormone-related peptide mRNA発現量のcoamplification PCR法による定量" 乳癌基礎研究. 6巻 印刷中.