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1996 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト上皮小体細胞単位におけるPTH分泌量測定法の開発及びPTH分泌調節機構の検討

Research Project

Project/Area Number 08671370
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

三木 仁司  徳島大学, 医学部, 講師 (40219605)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 洋行  徳島大学, 医学部, 助手 (80253186)
宇山 正  徳島大学, 医学部, 助教授 (00168759)
Keywords上皮小体ホルモン / カルシウム / 副甲状腺
Research Abstract

上皮小体ホルモン(PTH)の分泌は、細胞外液中のカルシウムなどの種ゝの2価の陽イオンにて調節されているが、その機構は十分解明されてはいない。そこで、RHPA法にて2価の陽イオン(マグネシウムイオン)によるPTH分泌抑制作用のメカニズムを、細胞内カルシウム濃度と関連づけて検討した。
細胞外液に9.0mMのマグネシウムイオンを添加すると、直後に約80%のウシ上皮小体細胞で細胞内カルシウム濃度がスパイク状に上昇した。その後、13〜78%の細胞ではマグネシウムイオン添加前の細胞内カルシウム濃度より持続的に低値を示した。マグネシウムイオンによる細胞内カルシウム濃度のスパイク状の上昇は、上皮小体細胞表面に存在するカルシウムレセプターを介して細胞内貯蔵カルシウムが放出された結果生じたものと考えられたが、スパイク状の上昇を認めた細胞の割合は、細胞外液中のカルシウムイオン濃度に影響されなかった。一方、細胞外液に9.0mMマグネシウムイオン添加後細胞内カルシウム濃度が持続的低値を示した細胞の割合は、細胞外液カルシウム濃度と相関を示し、このことから細胞外マグネシウムイオンによる細胞内カルシウムイオン濃度の低下はカルシウムチャンネルと関連性があるものと思われた。次に、細胞内カルシウムの変動をみた同じ上皮小体細胞で、RHPA法を用いPTH分泌の有無を検討した。その結果、マグネシウムイオン添加によるPTH分泌抑制効果は、スパイク状の細胞内カルシウム濃度の上昇を示した細胞では認められず、持続的な細胞内カルシウム濃度の低下を示した細胞において認められた。以上より、細胞外液中の2価の陽イオンによるPTH分泌抑制作用は、カルシウムチャンネルを介する機構にて調節されているものと思われた。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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