1997 Fiscal Year Annual Research Report
固相サブトラクション法によるLAK細胞活性化関連遺伝子の検索
Project/Area Number |
08671374
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
阿部 康人 愛媛大学, 医学部, 助手 (30184229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 達広 愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (40260690)
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Keywords | RT-PCR / サブトラクション法 / cDNA / LAK細胞 |
Research Abstract |
LAK細胞を用いた養子免疫療法はRosenbergらが臨床的に応用して以来、数多くの進行癌患者に対して施行された。しかし現在、遺伝子導入療法などを含めた本治療法関連の細胞移入療法を癌患者に対して臨床応用可能なものとするためには、その治療効果を飛躍的に向上させる必要がある。私たちはLAK細胞の細胞表面上に模型リンフォトキシン(mLT)を見いだした。さらに、mLT発現の消失した特殊なLAK細胞すなわちmLT陰性LAK細胞の作製法を見いだした。このmLT陰性LAK細胞は、従来LAK細胞の抗腫瘍活性のマーカーとされてきたNK活性およびLAK活性をmLT陽性細胞とほぼ同等に保持し、CD3、CD4/8など多くの細胞表面抗原の表出も殆ど変化していない。一方、mLT陰性LAK細胞はmLTの表出を殆ど失っているばかりではなく、HeLa細胞やその他多くの腫瘍細胞株に対する抗腫瘍活性が著しく低下している。そこには何らかの細胞障害活性を有する膜分子や細胞内の細胞障害活性因子の関与が考えられている。このようにLAK細胞にはいまだ同定されていない活性化関連物質が数多く存在しているものと考えられる。これらLAK細胞活性化関連物質を同定する目的で、mLT陽性と陰性の両LAK細胞を用いてcDNAレベルでのサブトラクションを行い、遺伝子フラグメントライブラリーを構築した。まず、そのLAKサブトラクションライブラリーのシーケンスをランダムに行い、ホモロジー検索を行った結果、約30種の新規なLAK細胞に関連する思われるクローンを同定した。そのうち、LAK-1、LAK-4およびLAK-5と名付けたクローンについては、クローニングを行って、DDBJデータベースに登録した。さらに、1種のESTクローンを同じくDDBJデータベースに登録した。
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