1997 Fiscal Year Annual Research Report
抗神経細胞接着分子抗体と制癌剤の複合体による膵胆道癌に対する特異的化学療法
Project/Area Number |
08671409
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Research Institution | AKITA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
田中 淳一 秋田大学, 医学部, 助手 (30171763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小棚木 均 秋田大学, 医学部, 講師 (00161935)
浅沼 義博 秋田大学, 医学部, 助手 (20142937)
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Keywords | 膵胆道癌 / 神経周囲浸潤 / 神経細胞接着分子 / 複合体 |
Research Abstract |
本研究の目的は膵胆道癌に特徴的な神経周囲浸潤に対する効果的な局所化学療法を確立することであり、これまで抗NCAM抗体と制癌剤を結合させて複合体を作成し、その複合体の薬剤活性、抗体活性を検討してきた。すなわち、抗NCAM抗体-マイトマイシンC複合体を作成し、in vitroにおける複合体の薬剤活性およびin vitroにおける複合体の抗体活性を検討したところ、複合体の薬剤活性と抗体活性が十分維持されていることが確認された。そこで本年度はin vivoにおける複合体の腫瘍到達性、抗腫瘍効果を検討するため、ヌードマウス皮下移植株におけるNCAM抗原の発現を免疫組織化学染色法にて検討した。その結果、当科で継代しているヌードマウス皮下移植株では、肝内胆管細胞癌(CCC-1,CCC-2)、肝外胆管癌(TGGK,GGK)ともNCAM抗体により染色されなかった。そこで、各種ヒト消化器癌培養細胞におけるNCAM抗原の発現をFCMを用いて検討した。すなわち、一次抗体として抗ヒトNCAMモノクローナル抗体を、1時間反応後、二次抗体としてFITC化抗マウスIg抗体(DAKO,Denmark)を氷冷にて30分反応させ洗浄した。フローサイトメーター(EPICS ELITE ESP,Coulter,Maiami,FL)を用いて、1×10^4個の細胞の抗原発現の程度を比較した。その結果、肝内胆管細胞癌(HUCCT1,HUH28)、膵癌細胞(PK-1,PK-9)、直腸癌細胞(CaR-1,RCM-1)及び大腸癌細胞(LS174T)においてNCAM抗原の強い発現は認めなかった。
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