1997 Fiscal Year Annual Research Report
各種の遺伝性消化管腫瘍性疾患における腫瘍の細胞増殖と細胞死からみた増殖動態
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08671417
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Research Institution | Sasaki Institute |
Principal Investigator |
岩間 毅夫 (財)佐々木研究所, 外科, 研究員 (70114741)
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Keywords | 家族性大腸腺腫症 / 若年性ポリポ-シス / Peutz-Jeghers症候群 / 細胞増殖 / Apoptosis |
Research Abstract |
対象及び方法:消化管疾患のうち大腸癌46例、FAP15例、若年性ポリポ-シス3例、Peutz-Jeghers症候群5例に対し、HE、PCNA、TUNEL染色法を行い、それぞれの特異的疾患において、TUNEL染色を指標としたapoptosis及び増殖中の細胞に現れるPCNAを指標とした細胞増殖能がどのように起こっているかを検討した。またそれらの因子が各種遺伝性消化管ポリポ-シスの間で異なるかとうかを検討した。 結果:大腸癌においては深達度の進むほど、また高分子化より低分化腺癌においてapoptosis及びPCNA陽性細胞数の割合が多くなった(p<0.05)。遺伝性腫瘍性疾患ではss大腸癌に比べPCNAとapoptosis陽性細胞数の割合が少なかった。(p<0.05)。 PCNA、TUNEL染色法は細胞増殖能及び細胞死を的確に反映しており、消化管疾患、特に大腸癌に対し、進行度及び悪性度の指標になりうると思われた。遺伝性消化管ポリポ-シスについて検討すると、散在性のadenomaとFAPのadenomaは細胞動態として区別できなかった、両者は発生原因が同じと考えられる。また、若年性ポリポ-シスとPeutz-Jeghers症候群は腺管底部にPCNA,apoptosisを認め特異的であった。それら両者の病変は腺腫と形態も異なるが、発生する原因も異なると考えられた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 張燕革, 岩間毅夫,他: "遺伝性消化管腫瘍性疾患における腫瘍の増殖と細胞死からみた増殖動態の解析" 日本消化器外科学会雑誌. 50(6). 1446 (1997)
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[Publications] Yange Zang, Takeo Iwama,et al.: "Histochemical study of apoptosis and cell proliferation in hereditary intestinal diseases." Journal of Medical and Dental Sciences. 45(2). 65-70 (1998)