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1998 Fiscal Year Annual Research Report

免疫抑制剤非存在下でのアガロースマイクロカプセル化異種膵ランゲルハンス島移植

Research Project

Project/Area Number 08671477
Research InstitutionNara Medical University

Principal Investigator

青松 幸雄  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (60254497)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中島 祥介  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (00142381)
Keywords異種移植 / 免疫隔離膜 / ランゲルハンス島 / アガロース / ブタ
Research Abstract

異種移植免疫よりのブタラ島防禦を目的として我々は免疫隔離膜を開発し、臨床応用を目指し膵全摘による糖尿病犬をレシピエントとして、免疫抑制剤非存在下にてブタラ島移植実験を行った。用いた免疫隔離膜の特性・成分は、細胞性免疫隔離として5%アガロースを、C3の消耗による補体第二径路の不活性化を目的として5%ポリスタイレンスルホン酸を中心とし、その外層にポリスタイレンスルホン酸漏出防止を目的とし1%ポリブレンを、最外層には生体適合性を高めるためにカルボキシメチルセルロースを用いた。
【方法】約100kgの成ブタより膵体尾部を摘出し、膵管内コラゲナーゼ溶液を注入し、膵組織を消化した後、ファイコール密度勾配遠心法にてラ島単離した。単離ラ島を、岩田らの方法を用いアガロース/ポリスタイレンスルホン酸マイクロカプセル化ラ島を作製し、5匹のレシピエントに腹腔内移植した。対象群として裸のブタラ島を2匹のレシピエントに移植した。術後の血糖管理は、空腹時血糖値が、200mg/dlとなるようにインスリンを投与した。【結果】裸のラ島移植群では2匹とも正常血糖値は得られず、移植後のインスリンオフの期間は認めなかった。一方、マイクロカプセル化ラ島移植群では、5匹中2匹において、インスリンオフの期間を14週間、7週間認め正常血糖を維持した。マイクロカプセル化ラ島移植群において、5匹全例に、ブタCPRが陽性となったが、裸のラ島移植群においては、2匹とも陰性であった。【結語】アガロース/ポリスタイレンスルホン酸マイクロカプセルは異種ラ島移稙において免疫隔離能を有することが確認できた。
今後の課題として、質の高い・高収量のブタラ島の安定した単離方法の確立、高封入率・薄く一定した膜厚を有する高性能のマイクロカプセル化作製装置の開発、移植部位の工夫などが、臨床マイクロカプセル化異種ラ島の実現のためには必要であると考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 青松幸雄: "マイクロカプセル化ランゲルハンス島移植部位としてのOMENTAL POUCHの有用性" 移植. 34・1. 14-21 (1999)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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