1996 Fiscal Year Annual Research Report
黒色胆石とビリルビンカルシウム胆石中の無機成分の結晶単的検討
Project/Area Number |
08671478
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
斎藤 和好 岩手医科大学, 医学部, 教授 (90048348)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中館 興一 岩手医科大学, 教養部, 教授 (40048260)
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Keywords | 黒色胆石 / ビリルビンマルシウム胆石 / 炭酸カルシウム胆石 / X線回折法 / aragonite / calcite / vaterite / 炭酸カルシウム結晶 |
Research Abstract |
黒色胆石33例について、粉末×線回折法にて結晶在的に検討した。すべてが25°以上の高角度にピークがみられ、22例がリン酸カルシウム結晶(P),11例ではこれに加えて炭酸カルシウム結晶(CP)が存在していた。Pの2例にはコレステロールのピーク(1°〜20°)もみられた。P群の中にはHydroxyapatiteやwhitlockite,あるいはその両者を含んでいるものもあった。炭酸カルシウムの結晶形についてみるとCP群においてcalciteの出現頻度が最も高く,次いでVateriteであった。即ち、炭酸カルシウム胆石においてはarogouiteが高頻度であるのと対比的であった。 その他,成分は特定できなかったが、6°〜9°の低角度の部分に回折ピークを示す例もみらた。これらは、ビリルビンカルシウム結石でしばしばみられる回折パターンとほぼ一致していた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 斎藤和好: "胆石症(胆嚢結石,総胆管結石)" 消化器外科. 19-6. 1012-1013 (1996)
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[Publications] 斎藤和好ほか: "後腹膜神経鞘腫" 日本臨状・領域別症候群シリーズ. No.11. 115-117 (1997)
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[Publications] 斎藤和好ほか: "石灰化胆石" 日本臨状・領域別症候群シリーズ. No.9. 408-411 (1997)
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[Publications] 斎藤和好: "消化器疾患・最新の治療'97-'98" 南江堂(分担執筆), 371-374 (1997)
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[Publications] 斎藤和好,岡本和美: "ビジュアル臨床栄養百科,第7巻,疾患別の臨床栄養III" 小学館(分担執筆), 68-71 (1997)