1996 Fiscal Year Annual Research Report
新しい門脈塞栓法:経臍静脈的門脈塞栓術に関する研究
Project/Area Number |
08671501
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
嘉数 徹 福岡大学, 医学部, 講師 (30233654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 正敏 福岡大学, 医学部, 教授 (80152289)
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Keywords | 門脈塞栓術 / 門脈枝塞栓術 |
Research Abstract |
平成8年度の結果 当研究は経臍静脈的門脈塞栓術を臨床的に可能にして、門脈枝塞栓術をより安全で確実なものにすることを最終目標とする。現在、経臍静脈的カテーテル挿入術それだけはすでに確立された手技であるが、初年度はまず犬においての実験経験の後にヒト解剖症例において同手技を施行した。ヒト解剖症例においてカテーテル挿入を施行できたのは年間10例であった。しかしながら同手技の安全性は十分確認された。 平成9年度の展望 経臍静脈的門脈塞栓術の安全性の確立に伴い、平成9年度からはヒト肝腫瘍症例で独自の塞栓物質による経臍静脈的門脈塞栓術を開始する予定である。さらに門脈塞栓後の治療効果評価を画像診断で行う。また、それらの中で手術適応となった症例については、画像の他に切除標本の病理診断でも塞栓効果を評価し、経臍静脈的門脈塞栓術の臨床応用の有用性を追求する方針である。 学術発表 今回報告までに経臍静脈的門脈塞栓術を有効とするデータは無く、発表は行っていない。
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