1997 Fiscal Year Annual Research Report
新しい門脈塞栓法:経臍静脈的門脈塞栓術に関する研究
Project/Area Number |
08671501
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
嘉数 徹 福岡大学, 医学部, 講師 (30233654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 正敏 福岡大学, 医学部, 教授 (80152289)
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Keywords | 門脈塞栓術 |
Research Abstract |
前年度のヒト病理解剖例による経臍静脈的カテーテル誘導の試技をうけて、平成9年度は、経臍静脈的門脈塞栓術(UIPE)の臨床応用をめざした。対象としたのは胆道悪性疾患であったが、適応となる症例が極めて少なく、UIPE予定となったのは胆嚢癌の二例のみであった。すでに、本研究代表者は、経回結腸静脈的門脈塞栓術(TIPE)手技をイヌ成犬において20匹、ヒトにおいて58例経験し、また共同研究者はヒト臨床において100例以上のTIPEの経験をもっており、今回のUIPE臨床への適応には問題なしと判断した。手技の前には本人と家族に十分説明し、了解を得た後にUIPEを施工した。最初の症例はUIPEも肝切除も予定どおり順調に施工できたが。二例目は臍静脈へのカテーテル挿入が不成功にとなったため、急遽塞栓手技を経皮経肝的門脈塞栓術(PTPE)に変更した。何れの症例も、残肝予定の肝組織の代償性肥大は良好で、根治的拡大肝切除を安全に行うことができた。成功確立は50%ではあったが、当初の目的は達成できた。今後さらに症例を重ね、安全で確実な手技の確立を目指す方針である。
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