1997 Fiscal Year Annual Research Report
好中球のtransmigrationにおける血管内皮細胞機能に関する研究
Project/Area Number |
08671507
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
南谷 佳弘 秋田大学, 医学部, 講師 (30239321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 道彦 秋田大学, 医学部, 助教授 (10153131)
榎本 克彦 秋田大学, 医学部, 教授 (20151988)
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Keywords | 好中球 / 血管外遊走 / 血管内皮細胞 / ミオシン軽鎖中ナーゼ / ミオシン軽鎖 |
Research Abstract |
培養人臍帯静脈血管内皮細胞(以下HUVEC)と人分離好中球を用いて,好中球の血管外遊走における血管内皮細胞機能を検討した.HUVECを人羊膜上に培養し,この膜で上下に隔てたchamberを作製した.好中球を上室に,走下因子(leukotriene B4)を下室に添加して羊膜状のHUVEC下に遊走する好中球の数を組織学的に教えて好中球の血管外遊走を評価した.この系で HUVEC をあらかじめ calcium chelator,calmoduline 阻害剤であるtrifluoperadine,myosin light chain kinase(MLCK)の阻害剤であるML-9,ML-7で前処置すると好中球のHUVEC下への遊走が濃度依存性に抑制された.また好中球のHUVEC下遊走に伴いmyosinのdistributionの変化とactinのpolymerization(G-actin->F-actin)を認めた(抗myosin抗体染色,phalloidine染色).そしてHUVECを放射性リンでラベルして行った免疫沈降法により好中球のHUVEC下遊走に伴いmyosin light chainがリン酸化をされることが明らかとなった.以上のmyosinのdistributionの変化,actinのpolymerization,myosin light chainのリン酸化はHUVECをあらかじめcalcium chelator,trifluoperadine,ML-9,ML-7で前処置する抑制された.以上の結果により血管内皮細胞のMLCKにより好中球の血管外遊走がコントロールされているという結論を得た.
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