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1996 Fiscal Year Annual Research Report

遺伝子治療による静脈グラフト開存率向上への試み-c-mycアンチセンスオリゴDNA導入による静脈グラフトの形態,機能的変化の検討-

Research Project

Project/Area Number 08671515
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

田中 啓之  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (70197466)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 七里 真義  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10206097)
Keywords遺伝子導入 / 静脈バイパスグラフト / c-myc
Research Abstract

虚血性心疾患に対する,大動脈-冠動脈バイパス手術のグラフト材料としての静脈グラフトの開存率を向上させることがその遠隔成績の向上にとって極めて重要であり,本研究の究極的な目標として,アンチセンスオリゴDNAの導入による遺伝子治療によって処理された静脈グラフトが遠隔期の高い開存率を達成することを目的とした。
血管壁への遺伝子導入方法として静脈採取後内腔より潅流+外膜側よりのpluronic gelまたはpolaxamer gelを用いた持続的浸透法のみでは、その導入の持続時間、効率に問題があり、更に有効な方法が必要であると考えられた。この点について、臨床でも使用されている、フィブリン糊の噴霧によるgelの体内での動態について検討したところ、1週間においてもその形態が維持されており、遺伝子導入のDNAの担体として有用であることが示唆された。
c-mycアンチセンスオリゴDNAの導入による効果については、内膜肥厚病変の程度、VCAM-1,ICAM-1などのactivation markerの発現の程度について、かならずしも、pluronic gelまたはpolaxamer gelを用いた持続的浸透法によるc-mycの遺伝子導入の効果を明らかにすることは出来なかった。その理由として、遺伝子導入効率の問題と、アンチセンスオリゴDNAの導入法自体の問題が示唆され、現在、遺伝子導入効率を改善させる為に、導入方法として新しいreceptorを介して遺伝子導入を、また、フィブリン糊のDNAの担体としての有用性を、アンチセンスより長いpromotorを含んだDNAの導入による遺伝子導入効果について更に検討している。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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