SPECTを使用した肺換気シンチによる肺体積測定と術後呼吸機能予測

1996 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 08671528
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Research Institution: Okayama University
• Principal Investigator: 安藤 陽夫 岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (70222776)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 木下 尚弘 岡山大学, 医学部・附属病院, 医員 ; 小森 栄作 岡山大学, 医学部・附属病院, 医員 ; 青江 基 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (80260660) ; 伊達 洋至 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (60252962) ; 清水 信義 岡山大学, 医学部, 教授 (90108150)
• Keywords: 肺換気シンチ / テクネガス / SPECT / 肺体積測定 / 術後呼吸機能予測

Research Abstract

テクネガスを使用したSPECTによる肺換気シンチにより肺体積の測定を行う方法を検討した。測定装置としてシンチカメラ及びデータ処理装置はGCA7200/DI(東芝)を用い、コリメーターはLOW ENERGY GENERAL PURPOSEを用いた。測定方法は、テクネガス発生装置で作成したテクネガス3mCiを仰臥位で吸入させた後SPECTでデータの収集(データ収集条件:360° SCAN60VIEWS (1VIEW15sec))を行った。続いて画像再構成はBUTTERWORTH FILTERによる前処理の後RAMP FILTERによる重畳積分法にて行った。さらに画像処理として、SPECT画像によりVoxel法にて肺体積測定を行った。ここで正確な肺体積測定のためにはThreshold levelの設定が必要であり、次のような方法で設定した。3例の被検者において呼吸機能検査を行い、安静呼吸時における肺体積すなわち機能的残気量+1/2一回換気量を測定し、これと種々のThreshold levelで算出された肺体積を比較し、最も近似した値をとるThreshold levelに設定した。一方、SPECT画像の側面像にて葉間が容易に設定できることもわかった。そこで、現在肺切除予定患者においてテクネガスを用いたSPECT像を用いて肺体積を算出し、呼吸機能検査に基づく実測値と比較検討し、また術後の肺体積を予測することで術後の呼吸機能を正確に予測できることを証明するため症例を集積中である。