1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08671536
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
桐山 昌伸 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (30244552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 雄史 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (80281260)
山川 洋右 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (40148284)
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Keywords | 肺葉性気腫 / 気管支狭窄モデル / 気管支軟化症モデル |
Research Abstract |
肺葉性気腫は新生児期に発症する比較的稀な肺疾患であり、病因は明らかではない。気管支形成異常が主たる病因であるが、手術後でさえ約半数の症例ではその病因は明らかではない。本研究では現局的気管支奇形を作成し肺葉性気腫の出現の有無を観察し本疾患の発生機序を考察する。 雑種幼豚(m=5)を用いて左主気管支軟骨除去を行い手術的左主気管支軟化症モデルを作成した。気管支内視鏡的観察にて現局性の呼吸性軟化が確認された。咳そう時には完全な虚脱を認めたが、1ヵ月の観察期間中には左肺の気腫性変化は認められなかった。 Wister系雄性ラット(m=29)を用いて、手術的気管支狭窄モデルおよびパパインを用いた限局性気管支軟化症モデルが作成された。止血用微小クリップを用いた手術的気管支狭窄モデルは気管支造影で狭窄が証明された.1ヵ月の観察期間中には肺葉の気腫性変化は認められなかったため、強制陽圧を加えられたが、同様に気腫性変化は認められなかった。パパインを用いた限局性気管支軟化症モデルでは傍胸膜領域に気腫性変化は認めたが汎肺葉性の変化ではなかった。 本研究において気管支狭窄モデル及び気管支軟化症モデルが作成されたが、肺葉性気腫の出現は認められなかった。
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