1997 Fiscal Year Annual Research Report
人培養肺動脈血管内皮細胞及び肺動脈平滑筋細胞を用いた保存液至適カリウム濃度の検討
Project/Area Number |
08671538
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
三好 新一郎 大阪大学, 医学部, 助教授 (00190827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
別所 俊哉 和歌山県立医科大学, 第一外科, 助手 (60254538)
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Keywords | 肺保存液 / 肺移植 / 人培養肺動脈血管内皮細胞 / 平滑筋細胞 / カリウム濃度 / MTT assay |
Research Abstract |
1.正常人培養肺動脈血管内皮細胞を用いた、移植肺保存液の至適カリウム濃度検討のための実験系の確立 (1)低カリウム濃度の保存液であるlow-potassium dextran solution(K=4mEq/L)を基本として,カリウム濃度の異なる(K=4,30,60,100mEq/L)保存液を作成。 (2)人肺動脈血管内皮培養細胞(HPAEC : Cascade Corp)をカリウム濃度の異なる各種保存液内に入れ,低温恒温器にて10℃下に3,6,12,24時間保存し、viabilityの評価法としてMTT assayを行なった。 2.MTT assayによる人肺動脈血管内皮培養細胞のviabilityの評価 (1)各種カリウム濃度(K=4,30,60,100mEq/L)におけるMTT assay値(mean±SD)は、3時間値がそれぞれ0.262±0.58,0.198±0.55,0.195±0.64,0.362±0.53に対して,24時間値がそれぞれ0.075±0.019,0.074±0.030,0.098±0.032,0.237±0.061で各種カリウム濃度で24時間値が有意に低下した(P<0.001)。 (2)各種カリウム濃度(K=4,30,60,100mEq/L)のMTTassay24時間値は,それぞれ0.75±0.19,0.074±0.030,0.098±0.032,0.237±0.061でK=100mEq/L群がその他に比し有意に高かった(P<0.001)。 低カリウム濃度の保存液であるlow-potassium dextran solution(K=4mEq/L)を基本としたカリウム濃度の異なる(K=4,30,60,100mEq/L)保存液においては,K=100mEq/Lが最も良好な保存効果を示した。
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