1996 Fiscal Year Annual Research Report
脳腫瘍遺伝子治療にアデノウイルスベクターを利用したインデグリンα_3中和抗体の発現
Project/Area Number |
08671577
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
青木 友和 京都大学, 医学研究科, 助手 (50273454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮武 伸一 京都大学, 医学研究科, 講師 (90209916)
高橋 潤 京都大学, 医学研究科, 助手 (80252435)
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Keywords | 脳腫瘍 / インテグリン / モノクローナル抗体 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
我々は、グリオーマ特異的モノクローナル抗体を樹立し、その後、その抗体が認識するタンパク質を精製し、マイクロシークエンス法にて、N末端より25アミノ酸残基を決定した。そして、それがインテグリンα_3であることが判明した。そして、human integrinn α_3のcDNAを東大薬学部辻本先生より供与していただき、各種腫瘍組織にて、northem blot、western blot、そして、immunohistochemistryを施行したところ、グリオーマでかなり強く発現しているのを確認した。 我々の樹立したグリオーマ特異的モノクローナル抗体(GA17)は、integrin α_3の中和抗体である可能性もあり、現在、in vitroでグリオーマ細胞の接着を阻害しアポトーシスを誘導するか確認しているところである。 また、northem blotの過程で、インテグリンα_3のexpected bandと更に短いバンドで出現した。それは、悪性度と比較している様にも思われた。 現在、PCRにて、そのsplice variantと予想しているbandをcDNAより、cloningし、sequenceして、どの部分がdeletionを受けているか、そのことによって、リン酸化部位がどのように影響を受け、シグナル伝達がどのように変化し、gliaがgliomaになるのか解析しているところである。
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