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1996 Fiscal Year Annual Research Report

ラット中脳ドーパミン神経前駆細胞の不死化の研究

Research Project

Project/Area Number 08671578
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

寳子丸 稔  京都大学, 医学研究科, 講師 (70211539)

Keywordsパーキンソン病 / ドーパミンニューロン / 不死化 / v-myc / テトラサイクリン
Research Abstract

パーキンソン病の治療として最も期待されるものにドーパミンニューロンの移植があるが、移植材料としての胎児ドーパミンニューロンには限りがある。そこで、我々は、ドーパミンニューロンを大量に得る方法として、ドーパミンニューロン前駆細胞を不死化する方法を樹立することを計画した。不死化のために、癌遺伝子の一つであるv-mycを組み込んだ組み換えレトロウィルスベクターLINXv-mycを用いた。LINXv-mycではLTRよりtetracycline-controlled transactivating factor(tTA)が産生され、tTAはそれに特異的なプロモーターに働いてv-mycを産生する。tTAはテトラサイクリンによりその作用が抑制されるため、結果的にテトラサイクリン投与によりv-mycの産生が抑制される(M Hoshimaru et al,Proc Natl Acad Sci USA93:1518-1523,1996)。胎生13-14日のラット中脳腹側領域からの組織をDMEM/HamF12(N2 supplementと20ng/ml bFGFを含む)の培養液にて培養し、本レトロウィルスを感染させた。感染後、100μg/mlのG418にてLINXv-myc導入細胞を選択した。LINXv-myc導入細胞は、丸く突起をもたない形態を示し、8-12時間のdoubling timeにて急速に増殖した。また、免疫染色にてネスチンが陽性であることが認められ、神経前駆細胞であることが確認された。1μg/mlテトラサイクリン添加にて、免疫染色にてv-mycの産生低下を認めると同時に、細胞分裂の停止、突起の伸長を認めた。しかしながら、免疫染色にてtyrosine hydroxylase陽性細胞は観察されなかった。今後は、sonic hedgehogを用いてドーパミンニューロンへの分化を誘導する試みを行う。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 松浦伸樹、寳子丸稔他: "v-myc癌遺伝子導入によるラット中脳神経前駆細胞の不死化" 神経組織の成長・再生・移植. 8. 65-66 (1996)

  • [Publications] 松浦伸樹、寳子丸稔他: "v-myc癌遺伝子導入によるラット中脳神経前駆細胞の不死化" 日本脳神経外科学会総会抄録集. 187- (1996)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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