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1997 Fiscal Year Annual Research Report

ラット中脳ドーパミン神経前駆細胞の不死化の研究

Research Project

Project/Area Number 08671578
Research InstitutionKYOTO UNIVERSITY

Principal Investigator

濱子丸 稔  京都大学, 医学研究科, 講師 (70211539)

Keywordsパーキンソン病 / ドーパミンニューロン / 不死化 / V-myc / Sonic hedgehog / レトロウィルス / テトラサイクリン
Research Abstract

現在おこなわれているパーキンソン病に対する治療は効果が不十分で一時的であり。有効な治療法の確立が強く望まれているのであるが、その中で、失われたドーパミンニューロンの補充が最も理想的なものと考えられており、現在、胎児中脳組織移植の臨床応用が世界的に試み始められている。症状の回復は移植組織の量に依存することが知られているが、胎児から得られる組織の量は非常に制限されており、症状の回復が不十分であることが報告されている。従って、移植のためのドーパミンニューロンの細胞株の樹立が望まれている。本研究では、ラット胎仔中脳(E14)からの分散培養細胞にたいし、LINXv-myc retrovirusを感染させドーパミンニューロン前駆細胞の不死化を試みた。LINXv-myc retrovirusはテトラサイクリンによりv-mycの過剰発現が抑制されるという特徴を持ち、不死化された海馬由来の神経前駆細胞がテトラサイクリン投与により成熟したニューロンへ分化することが明らかにされている。本retrovirusにより不死化された胎仔中脳の分散培養細胞はテトラサイクリン投与により突起を伸ばし、GFAPの発現が誘導されたものの、tyrosine hydroxylase(TH)の発現は認められなかった。そこで、本細胞によりドーパミンニューロンへの分化を誘導する目的で、sonic hedgehogの活性型分子(SHH-N)を発現するretrovirusを作製し、本細胞に感染させ、SHH-Nを過剰分泌する細胞株A1を得た。A1細胞は、単独の培養ではTH陽性細胞への分化が認められないE11中脳の分散培養細胞とco-cultureすることにより、TH陽性細胞への分化を誘導することが明かとなった。さらに、E13中脳の分散培養細胞でも、TH陽性細胞への分化が誘導されることが明かとなり、胎仔中脳細胞とのco-graftにより、graftの効果を増大することが期待されている。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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