1996 Fiscal Year Annual Research Report
瀰慢性軸索損傷病態における遺伝子応答と神経栄養因子による治療の可能性の検討
Project/Area Number |
08671580
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
甲村 英二 大阪大学, 医学部, 助手 (30225388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 徹 大阪大学, 医学部, 教授 (20135700)
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Keywords | 脳損傷 / 神経栄養因子 / ストレス反応 |
Research Abstract |
麻酔下ラットをウレタンフォーム上に固定し頭蓋骨を露出して鋼製プレートを頭蓋骨上に固定し、450gの重りをプレートをめがけて自然落下させて実験モデルを作成した。まず、至適落下高度の検討を行い、文献上の報告による2mの高さよりの落下では大半の動物が死亡し、1mの高さよりの落下では、組織学的変化に乏しいことを確認した。1.5mの高さより落下させることにより、retraction ballなどの組織学的変化を得ることができ、以後の実験に用いることとした。同モデルでの損傷後の神経細胞、グリア細胞中における各種ストレス反応遺伝子発現についてc-fos,hspなどについて検索中である。また、栄養因子受容体であるtrk A,trk b,trk cの発現をノーザンブロット法を用いて検索中である。現在の所、個体数が少なく一定の結論がいまだ得られていないが、今後の検討により新たな知見が期待される。中枢神経系への神経栄養因子の投与方法については、アテロコラーゲンミニペレットによる徐放性の投与方法を開発中である。BDNFに関してペレットの効果を、過去に確立した顔面神経損傷モデルを用いて検討し、神経損傷の回復促進効果が得られることを認めた。
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