1996 Fiscal Year Annual Research Report
重複障害患者リハビリテーション時の至適運動量に関する研究
Project/Area Number |
08671633
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
樋渡 正夫 東北大学, 医学部, 助教授 (20189898)
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Keywords | 脳卒中 / 片麻痺 / 運動負荷試験 / 心筋梗塞 / 腎不全(透析) / QOL(Quality of life) |
Research Abstract |
(1)脳卒中患者のリハビリテーション 脳卒中後のリハビリテーション(リハ)過程において,循環系の応答性が改善することを既に報告しているが(体力研究77:122-130,1991),実際の臨床においては,片麻痺の症状が最も頻回に認められるので,下肢エルゴメーター負荷時の,片側/両側駆動の差異について検討した。その結果,負荷量が極端に大きくない場合は,片側下肢駆動でも,直線的負荷に応じた反応が得られるものの,負荷の増大により,リニアリティは低下する傾向が明らかとなった。従って,循環応答等の検討はある程度以下の負荷量で検討すべきであることが判明した。 (2)心筋梗塞患者のリハビリテーション 心筋梗塞後のリハでは,循環生理面の改善にばかり注目が集まっているが,慢性期における再発防止や生活習慣の変更も極めて重要である。我々の検討では,亜急性期(発症1ヶ月以後)に充分な患者教育を行うことが,この目的を達成する上で有効であり,QOL改善に結びつくことが明らかとなった。 (3)重複障害患者のリハビリテーション 脳卒中を併発した腎透析患者については,透析日,非透析日により,除水,電解質バランスの影響が異なり,その日毎の運動療法処方が変更されねばならないことや,家族,医療スタッフの教育が重要であることを明らかにした。また,脳卒中に糖尿病によるインスリン治療を要する症例では,さらに,注射方法の工夫なども必要となることが明らかとなった。
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[Publications] 稲葉理枝,樋渡正夫ほか: "自転車エルゴメーターによる運動負荷試験における両側下肢駆動と-側下肢駆動の差異" 東北理学療法学会誌. 8. 47-51 (1996)
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[Publications] 渡辺裕志,樋渡正夫ほか: "血液透析とリハビリテーション" Journal of Clinical Rehabilitation (臨床リハ). 5. 481-484 (1996)
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[Publications] 樋渡正夫,渡辺裕志ほか: "冠動脈血行再建術" Journal of Clinical Rehabilitation (臨床リハ). 5. 1030-1034 (1996)
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[Publications] 佐藤徳太郎,樋渡正夫ほか: "リハに関連する内科的疾患の評価" 別冊Journal of Clinical Rehabilitation (別冊卯臨床リハ). 別冊. 111-125 (1996)
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[Publications] 吉田俊子,樋渡正夫ほか: "心筋梗塞回復期リハ前後および社会復帰後の身体機能と心理状態-QOLとの関係" 心臓リハビリテーション. 2(印刷中). (1997)
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[Publications] 中村隆一ほか: "入門リハビリテーション医学" 医歯薬出版株式会社, 404 (1996)
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[Publications] 永井良三ほか: "循環器研修医ノート" 診断と治療社(印刷中), (1997)