1997 Fiscal Year Annual Research Report
重複障害患者リハビリテーション時の至適運動量に関する研究
Project/Area Number |
08671633
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
樋渡 正夫 東北大学, 医学部, 助教授 (20189898)
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Keywords | 心筋梗塞 / 脳卒中 / 高血圧 / 心拍変動 / 糖尿病 / QOL(quality of life) |
Research Abstract |
1,心筋梗塞患者のリハビリテーション 心筋梗塞患者のリハビリテーションにおいては、循環生理機能に関する回復は心筋障害の範囲に大きく依存するが、再発予防に関しては回復期(亜急性期)から慢性期におけるライフスタイルの変更が極めて重要である。回復期に集中的な患者教育を行うことにより、運動習慣を獲得させること、生活様式を変更させることが達成され、これを継続することが確認でき、短期集中患者教育の意義が明らかとなった。またこれに伴い、運動耐容能、血中脂質ともに改善し、質問票を用いて調べた患者のQOL(quality of life)も改善することが明らかとなった。 2,脳卒中患者の合併症と発症危険因子 脳卒中患者の発症危険因子となる症患群は、同時に病状の進行が合併症としての障害を生ずるため、その治療・管理が極めて重要である。特に循環器疾患や糖尿病を合併した脳卒中患者においては、その治療目標が単独で疾病が存在する場合と異なり、治療上の指標を明らかにすることが求められる。我々は新しい試みとして、心拍数の変動から予測される自律神経機能の変化や心臓超音波検査所見と障害の程度の関連性を解明中であり、これらの指標を用いることにより、合併症の治療・管理を良好に行うことが可能となることが示唆されている。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 吉田俊子, 樋渡正夫ほか: "急性心筋梗塞患者のQuality of Life (QOL)に及ぼす要因" 心臓リハビリテーション. 2. 125-130 (1997)
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[Publications] 樋渡正夫, 大内将雄ほか: "糖尿病" 別冊Clinical Rehabilitation. 別冊. 57-61 (1997)
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[Publications] 樋渡 正夫: "高血圧と脳卒中" 宮城県対脳卒中協会会報. 41. 2-3 (1997)
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[Publications] 樋渡 正夫: "ニフェジピンの舌下投与" 日本医事新報. 3835. 103- (1997)
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[Publications] 吉田俊子、樋渡正夫ほか: "心筋梗塞回復期リハビリテーションにおけるライフスタイル改善効果" Journal of Clinical Rehabilitation (臨床リハ). 7(印刷中). (1998)
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[Publications] 永井良三 ほか: "循環器研修医ノート" 診断と治療社, 1025 (1997)
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[Publications] 阿部圭志 ほか: "合併症のある高血圧の治療" 医薬ジャーナル社(印刷中), (1997)