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1997 Fiscal Year Annual Research Report

成長因子による靭帯の治癒促進に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08671640
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

福井 尚志  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10251258)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中村 耕三  東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60126133)
織田 弘美  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (60101698)
KeywordsbFGF / TGF / 力学試験
Research Abstract

昨年までの結果をもとに、成長因子の投与による靱帯修復の実験をさらに展開した。昨年行ったbFGFの局所投与による実験に引き続き、TGF-β1の局所投与による靱帯修復促進の実験を行った。TGF-β1はin vitroでは靱帯修復組織に対しコラーゲン、とくに1型コラーゲンの産生を促進する作用があることがすでに報告されている。
はじめにTGF-β1の持続投与による靱帯修復の実験をin vitroでの実験結果にもとづいて行った。実験では16羽の白色家兎で、右膝関節の内側側副靱帯を長さ4mm庭他って切除し、靱帯欠損を作製した。このうち1群ではリン酸緩衝生理食塩水(PBS)を担体とし、TGF-β1を2.5ng/dayで3週にわたりosmotic pumpを用いて持続的に投与した。他の1群ではPBSのみを3週に渡って持続的に投与し、これを対照群とした。6週で力学試験を行ったが靱帯修復部の最大破断強度は対照群に比して有意の差はなく、この投与法ではTGF-β1投与による靱帯修復の促進効果は得られないと判断された。
この実験に引き続きTGF-β1を靭帯切除部に直接単回投与する実験系を設定した。白色家兎16羽を前回の実験系と同様に2群に分け、1群には100ngのTGF-β1を切除後1週の時点で靱帯切除部周囲に注入した。他の8羽は対照としてPBSを同様の方法で投与した。切除後6週の時点で力学試験を行ったが靱帯修復部の最大破断強度は対照群と投与群とで有意の差はなく、やはりTGF-β1投与による靱帯修復の促進効果は得られていないと判断された。
今年度行ったTGF-β1投与による靱帯修復促進の実験は、現在までのところ上記のように良好な結果は得られていない。さらにTGF-β1の投与量と投与時期を種々に設定した実験系を組んで現在も実験を継続して行っている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 福井尚志: "靭帯治癒過程における成長因子の発現について" 日本整形外科学会雑誌. 70(8). S1349 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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