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1998 Fiscal Year Annual Research Report

生体反応促進を利用したサイトカイレ椎間板内注入療法の開発

Research Project

Project/Area Number 08671642
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

小森 博達  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (60262169)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 持田 潔  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20301161)
Keywords椎間板ヘルニア / 自然退縮 / 定化性サイトカイレ / 椎間板内注入療法
Research Abstract

(昨年までの実績)2年間の研究結果から、5日間のMCP-1の連続注入で椎間板組織の縮小を促進することが明確となった。さらに、硬膜外腔移植モデルにおいても、m-RNAレベルでのMCP-1発現を確認し、移植後1週後という比較的早期に最高に達していることがわかった。従って、ヘルニア発症の比較的早い時期にMCP-1を連続的に投与することによりヘルニアの自然治癒を促進することが可能と考えられた。
(今年度の実験内容)今年度は、MCP-1投与によって炎症反応が促進されることが、近傍にある神経根の麻痺を引き起こす可能性があるかどうかを検討した。
ウイスターラットを用い、第5・第6腰椎の椎弓を左側だけ切除し、第5腰神経根と硬膜の境界部にMCP-1をしみこませたゲルホームを神経根に障害を加えないように設置した。第6腰神経根には処置を加えずシャム群とした。術後4週に、反対側の第5・第6腰神経根を露出し、左右の神経伝導速度を計測した。計測は、経頭蓋電気刺蔽による運動神経系の伝導速度と、神経根の直接刺激により第1腰椎高位の硬膜外腔から導出される知覚神経系の伝導速度を計測した。
(結果)実験したウイスターラットで、明らかに歩様の異常を示したものはなかった。伝導速度に関しては、運動神経系も知覚神経系の伝導性は初回手術側である左側の若干の遅延が認められたが、第5腰神経根と第6腰神経根の間には伝導性の差は認められなかった。
(考察)左側の伝導速度の遅延は、手術によって形成された瘢痕を2回目の手術時に剥離する際に神経を損傷してしまった可能性も考えられる。本研究結果で得られた所見からは、少なくともMCP-1の投与によって、炎症が惹起され神経根の損傷が加速されると言うことは認められなかったので、硬膜外腔への連続投与は臨床応用が可能と考えられた。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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