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1996 Fiscal Year Annual Research Report

細胞融合制御蛋白の血液単球における選択的発現とその機能-特に破骨細胞の起源について-

Research Project

Project/Area Number 08671652
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionMie University

Principal Investigator

塩川 靖夫  三重大学, 医学部, 助教授 (80115708)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 笠井 裕一  三重大学, 医学部・附属病院, 助手 (20242943)
須藤 啓広  三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (60196904)
Keywords単球 / FRP-1 / 多核巨細胞 / 破骨細胞 / CT recepter / TRAP / 破骨細胞
Research Abstract

ヒトの単球に抗FRP-1抗体を加え培養すると、30分で細胞凝集が起こり、2〜3時間でmaximum levelに達した。培養後約15時間で多核巨細胞が出現、24時間後頃よりTRAP陽性細胞が出現し、2週間後には90%以上の細胞がTRAP陽性となった。また、[^<125>I]-human CTを用いたCT receptorの検索では、TRAP陽性細胞にその存在が認められた。このCT receptorは、過剰のunlabeled CTを加えることによりblockされた。抗FRP-1抗体を加え、ヒトの単球を2週間培養した後の走査電顕で観察された皮質骨表面には、resorption pitを認めた。ヒトの単球だけで培養した場合には認められなかった。培養液中のpyridinolineの濃度は抗FRP-1抗体を加えた場合は19±4.0pMOL/ml、加えなかった場合は5pMOL/ml以下で、抗FRP-1抗体を加えた場合は明らかに上昇していた。
ヒトの単球からの破骨細胞への分化にはstromal cell(M-CSF)と活性型ビタミンDやPTH、IL-1、IL-6などが必要とされてきた。我々の実験で抗FRP-1抗体によって形成された多核巨細胞はTRAP活性を示し、またcalcitonin receptorも存在していた。さらに破骨細胞特有の機能である破骨能も有していた。現在のところFRP-1のligandは不明であるが、この破骨細胞生成系は生理的にも重要なものと考えられる。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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