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1997 Fiscal Year Annual Research Report

悪性骨軟部腫瘍に対する超音波を利用した化学療法の確立

Research Project

Project/Area Number 08671704
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

諫山 照刀  福岡大学, 医学部, 助教授 (90193234)

Keywords悪性骨軟部腫瘍 / 超音波 / 制癌剤 / 超音波感受性薬剤 / matrigel / ヌードマウス移植腫瘍
Research Abstract

1)in vitro:培養細胞に対する有効制癌剤と有効な超音波照射量と時間
実験を行った制癌剤で有効性を明らかに示したものは、Cisplatin とDoxorubicinであった。超音波照射量は0.45Watt/m^2,317KHzが最も有効性を示していた。超音波照射時間は時間が長くなるに従い有効性を示していた。しかし60秒照射が安定した結果を示していたので、以後60秒での実験を行うようにした。
2)in vitro:培養細胞のmatrigelでの血管透過性と超音波照射
超音波単独照射では、培養細胞の血管透過性の亢進は認めなかった。超音波照射群はmatrigelで透過するまでの時間が、非照射群と比較し明らかに延長していた。しかし、超音波及び制癌剤併用で生存した培養細胞のmatrigel透過率は低下していなかった。
3)in vivo:培養細胞ヌードマウス移植腫瘍に対する制癌剤と超音波照射
上記の結果を基に制癌剤投与後超音波照射を行った。腫瘍内壊死は90%程度発生していた。特にDoxorubicinでの有効性が認められていた。同時に超音波感受性薬剤として非制癌剤であるPhotofrin,ATX-70,Rose Bengalを使用したが、3者とも有効性を示し、特にRose Bengalでは制癌剤使用群と同等の有効性であった。
4)in vivo:超音波照射による肺転移率
ヌードマウス移植腫瘍の超音波単独照射群で、肺転移の増加は認めなかった。
5)今後の展望:制癌剤と超音波照射の組み合わせだけでなく、上記3)に記した非制癌剤の併用による新しい治療法を開発できるのではないかと考えている。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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