1997 Fiscal Year Annual Research Report
骨におけるメカノセンサーは骨細胞にあるか?IGF-1は荷重伝達に関与しているか?
Project/Area Number |
08671707
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
成澤 研一郎 産業医科大学, 医学部, 助手 (20269062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 陽介 産業医科大学, 医学部, 助手 (60233029)
大西 英生 産業医科大学, 医学部, 助手 (20279342)
中村 利孝 産業医科大学, 医学部, 教授 (50082235)
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Keywords | 骨芽細胞 / 骨細胞 / MG63細胞 / Insulin-like Growth Factor-1 / 圧迫 / メカニカルストレス / ENaC |
Research Abstract |
(1)加圧によるmRNAの発現 骨芽細胞様細胞MG-63細胞を用い6cm dishに培養し、24時間後に無血清倍地にした。48時間後に密封チャンバー内に入れ、ヘリウムガスを挿入し、150mmHg、10分間の加圧をした。圧迫後6時間のオステオカルシンおよびオステオポンチンmRNAの発現をNorthern blottingにより調べたが、加圧のみではいずれも発現しなかった。 (2)細胞増殖における圧迫時間のtime course 同様の細胞を24穴plateに培養し24時間後に1%FBS血清倍地にした。48時間後に0、3、10、30、60分間それぞれ150mmHgの加圧をし、[3H]thymidineのuptakeを測定した。10分までは直線的にuptakeが増加し、約1.9倍になったがそれ以上の加圧時間では変化は緩やかであった。 (3)各種セカンドメッセンジャーの抑制実験 同様の実験系で加圧前100分に各種リン酸酵素の阻害剤、及び伸展刺激イオンチャンネル阻害剤を前処置し、10分間、150mmHgの加圧をした。 H-7(10mM:protein kinase A阻害剤),staurosporine(10nM:protein kinase C阻害剤),NK-93(1mN:Ca2+/calmodulin dependent protein kinase阻害剤),gadolinium(10mM:stretch-activated mechanosensitive channel阻害剤),ではuptakeは抑制されず、Epithelial Na+Channel(ENaC)の阻害剤であるbenzamil(1mM)、およびtyrosin kinaseの阻害剤であるgenistein(10mM)によりuptakeが著明に抑制された。すなわち圧迫による細胞増殖にはEpithelial Na+ Channelおよびチロシンリン酸化が関与していることが示唆された。
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