1998 Fiscal Year Annual Research Report
骨におけるメカノセンサーは骨細胞にあるか?IGF-1は荷重伝達に関与しているか?
Project/Area Number |
08671707
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health |
Principal Investigator |
成澤 研一郎 産業医科大学, 医学部, 助手 (20269062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 英生 産業医科大学, 医学部, 助手 (20279342)
中村 利孝 産業医科大学, 医学部, 教授 (50082235)
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Keywords | 骨芽細胞 / 骨細胞 / MG-63細胞 / 初代培養 / Insulin-like growth factor-I / 圧迫 / メカニカルストレス / Eplthelial Na^+ Channels |
Research Abstract |
1. 圧迫による細胞増殖(cell count) ヒト骨芽細胞様細胞MG63を密封チャンバー内に入れ、ヘリウムガスを充填し、10分間80mmHgの加圧をし、48時間後の細胞数を測定すると約16%の細胞数増加を認めた。しかし、加圧前にEplthelial Na+ Channel(ENaC)のinhibitorであるbenzamil、およびtyrosine kinaseのinhibitorであるgenisteinおよびherbimycin Aを投与するとこの細胞増加は抑制された。 2. conditioned medium 同様にして10分間100mmHgの加圧をし、60分後の培養上清(conditioned medium)を採取し、圧迫を加えていない細胞に投与すると22%の細胞増殖が認められた。しかし、加圧後30分、または120分のconditioned mediumには細胞増殖活性を認めなかった。 3. primary culture 生後4日齢のddy mouseの頭蓋冠より骨芽細胞を採取し、初代培養する。6 well plateに播き、それぞれ0、100、150mmHgで10分間の圧迫を、24時問おきに12日間(培養後3日から14日)加え、アリザリンレッド染色を行い、石灰化骨の定量を行った。100mmHgの圧迫で23%、150mmHgの圧迫で60%の増加を認めた。46MG-63の圧迫実験(osteocalcin mRNA) MG-63細胞に150mmHg、10分間の圧迫を加えた後、1、3、6、12、24、48時間後のtotal RNAを抽出し、osteocalcinprimerを用いてRT-PCRを行った。12時間経過後のみに圧迫によるosteocalcin mRNA量の増加を認めた。機械的圧迫は骨芽細胞に対して、細胞増殖促進のみではなく、骨基質蛋白Osteocalcinの発現をも促進した。
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