1997 Fiscal Year Annual Research Report
脳脂肪塞栓のMRI画像診断、PETによる脳代謝追跡の実験的検討
Project/Area Number |
08671721
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Research Institution | FUKUI MEDICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
杉浦 良啓 福井医科大学, 医学部, 助教授 (30117361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 正也 福井医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (30283170)
藤林 哲男 福井医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (90199357)
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Keywords | 脂肪塞栓 / 脳 / 画像診断 / 迷路 / 脂肪染色 / 血液生化学 |
Research Abstract |
1 迷路によるラット活動度と記憶への影響について実験 8方向放射状迷路を用いて同モデルの行動に対する影響を観察した。8方向迷路は迷路一つの長さ80cm、幅10cmで、中央の8角形で各迷路につながっている。既に報告した方法で外科的操作を行った後、対照群3例(生理食塩水0.4ml+ヘパリン100単位)、処置群6例(骨髄血0.4ml+ヘパリン100単位)を尾状脈から静注し、その24階間後に行動について1時間の観察を行った。 対照群と処置群では行動上の差を認めなかった。迷路の中心に置かれたラットは餌のある方向に移動し、その場にとどまることが多く、最大38分で動きを停止した。停止後、強制的に場所を移動し、動きを再度観察したが、移動は僅かであった。 2 24時間時点での平均血圧、血液ガス、血小板数、中性脂肪、リパーゼ、遊離脂肪酸などへの影響の検討 平均血圧は処置群で低下した。血液ガスは、低酸素血症は両群見られなかった。血小板数の正常範囲からの逸脱はなかった。中性脂肋は処置群では低値であった。リパーゼは両群低値であった。遊離脂肪酸は両群正常範囲であった。 3 脂肪処理と脾臓の関係 脾臓の脂肪処理に関する役割、2、12時間時点でのMRIなどについて検討したが、いずれも本モデルでは異常は認められなかった。
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