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1997 Fiscal Year Annual Research Report

吸入麻酔薬が肝再生におよぼす影響の分子生物学的検討

Research Project

Project/Area Number 08671728
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

木村 信行  名古屋大学, 医学部, 助手 (90262899)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中島 康一  名古屋大学, 医学部, 医員 (70198068)
Keywords肝再生 / 分子生物学 / 吸入麻酔薬
Research Abstract

各種吸入麻酔薬が、ラットの肝切除後の肝再生に与える影響を、c-myc,c-fos,c-jun各遺伝子のmRNA発現の変化により調べたが、プローベの変更、実験手技の最適化を図ったにもかかわらず、実験毎に結果に大きなばらつきが生じ、また、予想したような、吸入麻酔による遺伝子発現の抑制が見られなかった。そこで、研究対象・方法を変更した。肝硬変患者が、特異な血行動態を示していること、および周術期の血行動態の安定化が、術後の肝再生によい影響を与えると考えられることから、肝硬変患者の血行動態に対する吸入麻酔薬の影響を調べることにした。対象は、肝硬変患者と、正常肝患者とした。方法は、それぞれの患者群で、吸入麻酔投与前後の、各種血行動態パラメータの変化、および心拍変動の周波数解析・非線型解析(Approximate Entropy,Lyapunov Exponents,Correlation Dimension)を通してみた、循環調節系ダイナミクスの変化を測定・評価するものとした。
その結果、肝硬変患者では、正常肝患者に比べ、各種血行動態パラメータの違いのみならず、循環調節系ダイナミクスが障害されていることが分かった。また、吸入麻酔は、それを更に抑制することも分かった。
心拍変動の非線型解析は、最適な値を得るまでに、長い時間を要する計算を何度も行わなくてはならない。そのため、現時点では、すべての解析結果が得られていない。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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