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1996 Fiscal Year Annual Research Report

生体インピーダンス法による薬物投与計画

Research Project

Project/Area Number 08671770
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

津崎 晃一  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90138107)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 多田羅 恒雄  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30207039)
Keywords生体インピーダンス法 / 薬物動態 / 体液組成 / ベクロニウム / プロポフォール
Research Abstract

本研究では、非脱分極性筋弛緩薬であるベクロニウムと新しい静脈麻酔薬であるプロポフォールを対象に、それぞれのボーラス投与後の連続的な血中濃度測定から求める薬物動態パラメータと、生体インピーダンス法(bioimpedance analysis,BIA)に基づく推定体液区分量との関連性を検討し、薬物の至適投与計画の推定にBIAを応用することを目的とする。従来のBIAによる体液量推定では、印加電流の周波数を変化させることにより、低および高周波数領域での全身抵抗測定から体液量を細胞外液量および細胞内液量に分けて求めている。しかし、体液量分布は各身体部分において均一でなく、全身で測定した抵抗が必ずしも体液区分を正確には検出できない可能性が考えられる。従って、初年度における計画では、BIAにおける体液区分推定の精度を向上させる目的で、身体各部分より求められたsegmental BIAと従来のBIA(whole body BIA)の比較検討を行った。ASA1〜2の予定手術患者30例において手術前後の両BIAを測定し、実測による術中の水分バランスとの相関を検討した結果、細胞外液量の変化は体幹抵抗の変化と良好な相関(r=0.82)が認められる一方、全身抵抗との相関は良好ではなかった(r=0.50)。従って、全身抵抗を利用したwhole body BIAでは、細胞外液量を過少に推定する可能性が高く、segmental BIAがこの点で優れていることが示唆された。以上、初年度における結果として、BIAの一応用としての薬物至適投与計画の推定には、十分な精度の体液量推定が必要と考えられ、従来のwhole body BIAによる方法の修正が必要なことが示された。

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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