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1996 Fiscal Year Annual Research Report

非ウィルス・ベクターによる膀胱へのin vivo遺伝子導入法

Research Project

Project/Area Number 08671833
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

岸本 武利  大阪市立大学, 医学部, 教授 (00047078)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 和田 誠次  大阪市立大学, 医学部, 講師 (20158695)
杉村 一誠  大阪市立大学, 医学部, 講師 (90187659)
Research Abstract

【目的】膀胱癌を対象とした遺伝子治療の臨床応用を念頭に置いて,,導入効率が良く,安全で繰り返し使用できる非ウィルス・ベクターによる膀胱へのin vivo遺伝子導入法の開発を目的として研究を行った.
【方法】1. HVJリポソーム法:センダイ・ウイルス(HVJ)の細胞膜融合能と核蛋白HMG1による核へのDNA輸送能をもたせたHVJリポソームは,金田の方法(J Biol Chem 264 ; 12126, 1989)によって作成し、ラットに膀胱内注入した.
2.パーティクル・ガン: DNAをコートした直径0.5〜1.0μmの金粒子を高圧窒素ガスを利用したパーティクル・ガンによってウサギ膀胱粘膜に打ち込んだ.
3.電気穿孔法: DNA水溶液をウサギ膀胱粘膜下に局所注入し、その部分を挟むように針電極を粘膜下に刺入して直流パルス電流(500-1000 V, 0.1msec)を通じた。
マーカー遺伝子としてはpSV-β-Galactosidaseを用い,遺伝子導入後48時間で摘出した膀胱の凍結切片を作成し,β-galactosidaseの発現をX-galの分解による染色を組織化学的に検討した.また,HVJリポソームによる発現の経時的変化には、pCATをマーカー遺伝子として用いた。
【結果および考察】HVJ-リポソームでは広範囲の膀胱粘膜の表層でβ-galactosidaseの発現が見られ,上皮内癌タイプへの応用が可能と思われる.発現は遺伝子導入後3-5日でピークとなり、少なくとも2週間持続した。パーティクル・ガンでは発現が不均一ではあるが粘膜深層での発現も見られた.電気穿孔法では発現効率はそれほど高くないものの上皮から粘膜にかけて発現が認められた。後者の2つの方法は内視鏡との組み合わせにより、幅広い応用が可能と考えられる。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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