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1996 Fiscal Year Annual Research Report

泌尿器癌におけるG250 (MN)抗原の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 08671834
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNara Medical University

Principal Investigator

百瀬 均  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20210106)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡島 英五郎  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50075115)
植村 天受  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (90213397)
KeywordsMN / G250抗原 / 泌尿器癌 / 免疫組織化学 / RT-PCR
Research Abstract

本年度はMN/G250抗原発現について泌尿器癌すなわち腎細胞癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣癌について免疫組織染色にて検討した。また一部培養細胞については、RT-PCR法を用いて検討した。手術より得られた凍結標本は、膀胱癌61例、前立腺全摘症例46例、腎細胞癌93例、精巣腫瘍19例で、免疫染色は4μmの凍結切片をアセトンエタノールで固定し、一次抗原としてMabG250IgG1を用いてLSAB法で染色した。結果は前立腺癌および精巣癌では全く染色されず、腎細胞癌において88.2%(82/93)、膀胱腫瘍において32.8%(20/61)がMN/G250を発現していた。腎細胞癌のほとんどの症例においてhomogeneousで強陽性に染色されるのに対し、膀胱癌ではheterogeneousで弱陽性にしか染色されなかった。また両患者ともgradeおよびstageとMN/G250の発現には相関を認めなかった。次に培養細胞は腎細胞癌15株、膀胱癌8株、前立腺癌3株、精巣癌5株については、免疫組織化学およびRT-PCRにて検討した。PCRにおいて、total RNAはacid-phenol法を用い抽出されたRNA 1μgよりcDNAを合成しPCRを行った。抗原遺伝子検出のためのprimer sequenceは5'-ACTGCTGCTTCTGATGCCTGT, 3'-GTCATCCCCTTCTTTGTCCCTと設定した。結果は、腎細胞癌では53.3%(8/15)、膀胱癌では12.5%(1/8)がMN/250陽性であった。なお、前立腺癌と精巣癌株は凍結標本同様発現していなかった。以上から、MN/250抗原は泌尿器科癌においては主に腎細胞癌に高頻度に強く発現しており、膀胱癌では頻度は低くかつ弱いと考えられる。また、正常組織には発現していないことから、癌特異的であると考えられ、今後、腎細胞癌にfocusを合わせて検討する予定である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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