1996 Fiscal Year Annual Research Report
膀胱癌の生物学的多様性・癌遺伝子/癌抑制遺伝子との関連解析
Project/Area Number |
08671837
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
森田 辰男 自治医科大学, 医学部, 講師 (40200422)
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Keywords | 膀胱癌 / クローン |
Research Abstract |
新たに樹立した膀胱癌細胞株(JMSU1)をlimiting dilutionによるクローニングにて、いくつかのクローンを単離し、膀胱癌クローンを樹立した。それらクローンの性状解析として以下の点を検討した。in vitroでの倍加時間を色素排除法による細胞数カウントにて評価した。クローン毎で倍加時間は様々であった。in vitroでの細胞形態の観察では紡錘形から矩形と多様な形態を呈した。造腫瘍性に関しては、ヌードマウスあるいはSCIDにクローンを皮下移植し、造腫瘍性を観察するとともに、得られた腫瘍の組織学的検索を行った。クローン毎で造腫瘍性は異なり、SCIDのみで造腫瘍性が確認されたクローンもあった。H&E染色では何れのクローンも親株と同様にGrade3移行上皮癌の組織像を呈していた。粘液染色や免疫組織染色(サイトケラチン、ビメンチン)ではクローン毎に明らかな差異を見出せなかった。これらクローンのindividualityの検討のために、Fingerprint解析を行ったところ、すべてのクローンは親株と同一のパターンを示し、contaminationのないことを確認した。以上より、われわれの樹立したクローンはJMSU1由来であり、in vitroでの倍加時間や細胞形態、in vivoにおける造腫瘍性において多様性を示すことが確認された。
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