1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08671845
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
北村 真 東海大学, 医学部, 講師 (00214817)
|
Keywords | 腎不全 / 血液ろ過 / ろ液再生 / 血液浄化法 |
Research Abstract |
濾液再生方式にによる、新しい血液浄化システム(Recycle Filtration System:RFシステム)の開発及び臨床応用を行った。これまで我々はRFシステムにて、血液浄化システムとしての性能及び安全性などそれぞれ確認し臨床応用も行ってきた。その結果RFシステムは従来法と遜色のない性能を示し臨床応用可能と考えられた。本年度は、濾過部での回路構成を変更することにより今まで以上の低分子蛋白除去を可能とする様に改良を加え、広く臨床応用した。対象とした患者は維持透折患者18名であった。尿素窒素、クレアチニン、尿酸、等の低分子量尿毒素の除去率は約80%を得た。また、分子量11800の低分子蛋白であるβ2-ミクログロブリンの除去率は改良前は50〜60%であったものが、常に60%以上の除去率を得られた。これらは、従来法の血液濾過法と遜色ない溶質除去効率であり、長期に及ぶ維持透折療法への応用も十分可能であると考えられた。また、本システムは特別な透析液(通常の透析室で用いられているような様々な処理を受けた透析液)を必要としないという特徴を持っていることより、家庭透析へ応用の可能性も持ち合わせていると考えられる。そこで安全性の確認として、エンドトキシン濃度を約800EU/lに調整した透析液を用い濾液再生試験を行ったが再生液中にエンドトキシンの検出は認めなかった。このことより、家庭透析を行う際の透析液作成は水道水を簡易に用いてち安全な家庭透析が可能であると考えられた。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] 田中進一 他: "濾液再生方式による新しい血液浄化システムの開発" 薬理と臨床. 6. (1996)
-
[Publications] 星野政陽 他: "濾液再生方式による新しい血液浄化システム(RFシステム)の開発" 人工臓器. 26. (1997)
-
[Publications] 鈴木 大 他: "濾過再生方式による新しい血液浄化システム(RFシステム)の開発および臨床応用" 人工臓器. 26. (1997)
-
[Publications] M.Hoshino: "Development of new blood pnrificati system "Reuycle filtret system" Artificial Organs. 21. (1997)
-
[Publications] H.Suzuki: "Efficay of hemopnificati therapy using a new hemofitrati system" Artificial Organs. 21. (1997)