1997 Fiscal Year Annual Research Report
CGH法を用いた後天性多発性腎嚢胞における腎癌多段階発生仮説の証明
Project/Area Number |
08671848
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
中沢 速和 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (00147381)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
龍治 修 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (30220809)
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Keywords | CGH / 後天性嚢胞性腎疾患(ACDK) / 腎細胞癌 / 多段階発生 |
Research Abstract |
(1)CGHについて 昨年度に引き続き、病変部(異型嚢胞、adenoma、adenocarcinoma)からのDNA抽出として、Shibataらのselective ultraviolet radiation fraction法を用い、パラフィン包埋標本からの染色体DNA抽出を行った。但し、抽出量が僅少であること、抽出したDNAはフラグメントとしての長さが大半は200bp以下であることから、Teleniusらの提唱したDOP-PCR法で行う場合でも、再現性が問題となった。 そこで今年度は、DOP-PCR法で用いるtemplete DNAとして、パラフィン包埋標本のみでなく、新鮮凍結標本から抽出したものも調製し、各々の再現性や両者間での整合性を検討した。 染色体異常(trisomy)のある陽性コントロールを用いた予備実験では、当初より予想されたことではあるが、新鮮凍結標本由来のDNAの方が、染色体異常の検出度は高く、また再現性も良好であった。今後の方針として、とりあえず新鮮凍結標本から抽出した非腫瘍部DNAと腫瘍部DNAとの間で、CGHを行い、両者間での、大きな差異についてまず検討を進めてゆく必要があろう。 (2)マイクロサテライト解析について CGHによる比較的巨視的な染色体変化と、マイクロサテライト解析による遺伝子変化との比較を行うため、今年度から、CGHと平行して、オートシークエンサーを用いたマイクロサテライト解析を開始し、現在、条件検討を行っている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 中沢速和、 伊藤文夫、 他: "Flow cytometryを用いた腎細胞癌のDNA ploidyの検討" 日本泌尿器科学会雑誌. 85. 242-250 (1994)
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[Publications] 中沢速和: "腎・泌尿器の解剖・生理" 臨床看護. 20. 1567-1573 (1994)
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[Publications] 中沢速和: "透析患者の腎癌とACDK" 現代医療. 25. 491-496 (1993)
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[Publications] 中沢速和: "インターフェロン療法の実際 腎細胞癌" 臨床医. 19. 62-66 (1993)
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[Publications] H.Nakazawa, H.Toma, et al.: "DNA ploidy and proliferating cell nuclear antigens in renal cell carcinoma." UROLOGY. 1992. 331-334 (1992)
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[Publications] 龍治 修、 林 正、 他: "骨盤内臓器全摘術後のquality of lifeについて" STOMA. 3. 20-23 (1987)